喊声 4月号

最近、日本の学生に対する評価は手厳しい。講義には出席するが積極性に欠け、国内に閉じこもっている。社会は、そんな姿を内向きと指摘する▼一方で通常のサークルとは一線を画し、対外的な活動を行う学生団体が増えている。構成メンバーは大学の垣根を越え、ツイッターやミクシィが活動の輪を広げる。賛否両論あるだろうが、外向きの萌芽と捉えたい▼東日本大地震の被災者へ支援に乗り出した学生もいる。東京外国語大学の学生の有志は、地震発生時緊急マニュアルの多言語サイトを立ち上げた。震災に不慣れで、日本語が読めない外国人の被災者に向け、30カ国語以上の翻訳を手掛けた▼復興支援の流れに身を任せただけではない。持ち前の語学力を生かし、自らで支援策を考え抜いた結果である。若い世代に求められているのは、こうした主体性ではないだろうか▼課外活動に限らず、勉学でも同様だ。社会的課題を的確に捉え、自分の言葉で意見を発信する能力が問われている▼未曾有の危機に直面している今こそ、「私たち学生には何ができるだろう」と自問し続けたい。若いゆえの未熟さや不器用さが、きっと強みになるはずだと信じて。
(横山太一)