4月17日、日吉キャンパスの来往舎シンポジウムスペースで、講演会『「慶應義塾」を知ろう ~義塾の伝統と気風~』が行われた。

 これは学生総合センター主催、創立150年記念未来先導基金プログラム連続講演会の一つで、今回は看護医療学部教授で福澤研究センターの運営委員兼所員でもある山内慶太氏が講演した。

 山内氏は、まず社中とは何か、塾風とは何かを説明し、社中という人間関係の背景には、同志意識、半学半教、人の権利を尊重すること、世間体の地位で人を評価しない、という4つの考えがあるということを示した。

 加えて、義塾教授に対する「君」「さん」付けの習慣が今もなお成立しているのは、右の考えが根底にあるからだと述べた。
 「より自分らしく暮らし、生活を送る。慶應義塾がこれに対してどう相応しいのか?」をテーマに、義塾の、そして福澤の歴史をひも解きながら講演は進んだ。

 福澤に関するエピソードは幾多にも上るが、その中の一つに「節を曲げない」という言葉を気に入っていたというものがある。この話を踏まえ山内氏は、「自分の本心を大切にしてのびのびと学生生活を送って欲しい。その中で独立の気力を育んでもらいたい」と聴講者に力強く訴えていた。

 なお、4月21日に開催予定であった法政大学キャリアデザイン学部の宮城まり子教授による講演会「大学時代の自分育て、自分磨き」は、7月上旬に延期となった。