教養研究センター日吉行事企画委員会(HAPP)主催の「ショパン・マラソン・ピアノコンサート」が7月9日、日吉協生館藤原洋記念ホールにて催された。
 主催者のHAPPは毎年、新入生歓迎行事として日吉音楽研究室と共同で音楽祭を運営している。今年は、ショパンとシューマンの生誕200年を記念した全四回の講演会や演奏会を企画した。今回のイベントはその一つとして開催され、学外からも注目を集めた。
 演奏会のプログラムは、全てショパンで構成され、演奏者は慶應の大学生、大学院生、一貫校の高校生、教職員から募集した。応募者が多数いたため、3日間かけてオーディションを行い、連弾1組とソロ17名が出演することとなった。曲目は演奏者自身で決定し、「幻想即興曲」や「ワルツ7番」、「ノクターン『遺作』」など著名な曲を披露した。
 藤原洋記念ホールには約300人の観客が来場し、繊細なテクニックと叙情豊かな表現力を兼ね備えた演奏者のピアノの調べに聴き入っていた。プログラム終了後には、再び舞台に上がった演奏者たちに盛大な拍手が送られた。
 HAPPは先月、「ショパン・マラソン・ピアノコンサート」の他にも、大島博テノールリサイタル「ドイツリートの流れをたどって~シューマンへの道」、講演会「ショパンとシューマンの時代の音楽」、慶應義塾コレギウム・ムジクム演奏会を実施した。