2022年度の成績が発表され、今年も履修振り返りの時期となりました。今年は「総合教育科目」(通称:般教)に焦点を絞り、塾新記者にそれぞれが思う「般教大賞」を聞きました!

【科目名・教員名(敬称略)】
般教大賞授与の理由

人文科学系列

【音楽Ⅰ・岡田安樹浩】
クラシック音楽初心者向けの授業だが、知っていたらもっと面白かったのだと思う。ヴェートーヴェンやモーツァルトなど有名な音楽家を中心とした講義だった。授業の半分くらいはオーケストラの演奏を聴きながら先生の解説を聞くというスタイルだった。何より解説している先生のイキイキとした様子がとても良かった。

【哲学・戸澤幸作】
内容自体は難しいけど、出席点を重視してくれる。「生」について考えられる。

【美術ⅠⅡ・荒木文果】
授業内容がとにかく面白い!美術にちょっとでも関心があるなら取るべき。美術館に行ったときにより楽しく鑑賞できるようになります。

【美術Ⅰ・諸星妙】
オンデマンドと対面授業のハイブリッド型の授業で、古代の美術史から学べる点が非常に良かった。ヨーロッパのルネサンスを中心に取り扱ったので美術史やヨーロッパに興味がある人にはおすすめ。実際にイタリアに行く機会があったが、この授業をとっていたおかげで美術館が何倍にも面白く感じた。

【美術Ⅱ・中村暢子】
期末レポートは「展覧会の企画書を作りなさい」。講義では日本美術史を概観する。知識を身に着けることは講義や自学でも可能だが、このように自分で新たに文脈を見出し、その中に作品を位置づけるという経験は、何か機会がないとできない。そういえばこういうことをする人たちがいるから私たちは展覧会を楽しめているのだなと思った。その点で、私が美術を楽しむうえで転換点になったと言っても過言ではない授業。

社会科学系列

【教育学Ⅰ・渡邊福太郎】
ときどき授業内で映画やドキュメンタリーをみることがあって、楽しく教育学を学べた!

【人文科学特論II・鈴木透】
楽ではないけど、楽しい。毎週映画を各自で見てきて、隠喩などについて語り合う授業。これからの映画を見る目が変わる。

【社会学・土居洋平】
先生の話が聞いていて面白かった。授業スピードが結構早いのでのんびりノートをとっている暇はないが、ちゃんと聞いていれば内容もとても理解しやすいと思う。

【地理学Ⅱ・加藤晴美】
遊郭などの花街についての講義。当時の時代背景を絡めつつ、世俗的なためにほか講義ではあまり取り上げられないテーマが扱われる。加藤先生の見識には目を見張るものがあって、日吉の般教だからこそ学べる内容だと思う。

講義の流れは学生が理解しやすいように工夫されている。声のトーンや大きさも適切なので聞いていて疲れない。期末レポートは3000字程度。秋学期が開始されて1ヶ月経過した頃にテーマが開示され、約3ヶ月の準備期間を与えられる。自分のペースで書けるので良かった(自分は1月に入ってから書き始めた)。

【法学(憲法を含む)・尾崎あいみ】
先生の杏林大学ディスが面白すぎる。

【法学Ⅰ(憲法を含む)・神野潔】
人気の授業なので、もしかしたら抽選落ちするかも…というところがネックですが、法学を初めて学ぶ人にとっても、非常にわかりやすい授業でありがたかったです。取って後悔しない授業だと思います!

【倫理学Ⅰ・Ⅱ・杉本俊介】
「パンデミックの倫理学」を扱いました。倫理学と聞くと難しそうなイメージですが、パンデミック下で医療現場が逼迫する中、命の選別をどのようにして行うのか?など、非常に身近な例を取り上げつつ倫理学について講義を展開してくれたからです。

【倫理学Ⅱ・杉本俊介】
倫理学というと難しく思えるが、ビジネス倫理学に絞った内容で素人にもわかるように基礎の基礎から解説してくれたので、まったく難しくなかった。現実の社会経済での事例を扱っているので、倫理学のイメージとは違って実学的で面白かった。

自然科学系列

【人類学・河野先生】
単位もとりやすいし、内容も自分たちの種の歴史を知れて面白い!

【生物学ⅠⅡ・福山欣司】
少しずつ見た目が異なる架空の生物のイラストが配られ、この生物がたどったと思われる進化の過程順に並べよという課題が出た。エビだかウミウシだかツチノコだかわからないような謎生物を前に全受講生が困惑していたが、授業で学んだことをきちんと理解しているとなぜか解けてしまう。こういうのを上手い授業というのかもしれない。

系列外

【基礎情報処理・西川和】
先生のお人柄がよく、可愛らしい笑。授業冒頭の雑談が面白くて毎週楽しみだった!

【芸術文化論Ⅰ・津田眞弓】
能や歌舞伎など日本の伝統芸能に関する講義。講義の一環で実際に能や歌舞伎を見る機会があり、面白い。自分は普段そうした芸能に触れないため、受講前は微塵も関心がなく、ダルい講義を取ったと思っていたが、先生の進行が興味関心を誘うもので少しづつ引き込まれていった。

高名な舞踊家の先生なども来て教室内で舞を体験するような機会もあり、なかなか会えない先生方と話す機会も得られる。日本文化に興味がある人にはもちろん、あまりない人にもおすすめできる良い講義。

【社会心理学・李津娥】
授業内容とレポートの課題内容が身近で面白い。メディア系興味ある人、広告に興味ある人はぜひ!

【生命の科学・岡村智教 ほか】
医療全般について色んな先生オムニバス形式で授業してくれるので、今の新しい医学の知識が分かる。身近なこと(ガンの治療法とかスポーツ医学)を知れてためになる授業だった。

【総合教育セミナーⅠⅡ・若澤佑典】
少人数でゼミのような授業形態でみんなと仲良くなれる!とにかく若澤先生が博識でお話が面白い!

【体育実技A(卓球)・木村弥生】
先生が優しく、楽しく卓球をできました!学年・学部の垣根を越えてペアを組むので、いつものコミュニティとは違う人と仲良くなれるかもしれません。ただ、初級コースにも関わらず、殆どが「中学の時に軽くやってた」みたいな人だったので、卓球が苦手な人にはオススメできないかもしれません……。

【地域文化論Ⅰ(ロシア)・熊野谷葉子】
ロシア・ユーラシア地域ガチ勢の先生が.とても楽しそうに授業をしてくれます。昨今ますますネガティブな情報ばかり入ってくるロシアですが、独特の国民性や壮麗な文化について分かりやすく知ることができます。

(三尾真子)