山田健太氏が第7代塾生代表に 慶大史上初の3期目へ

2022年12月21日に開票が行われた2023年度塾生代表選挙で、山田健太氏(総3)が当選し、第7代塾生代表が決定した。史上初の3期目を迎えることとなる。選挙管理委員会の公式ツイッターによると、山田氏は1960票(57.04%)を獲得。全体の投票率は12.09%で、昨年から2.66ポイント減少した。

山田健太氏(写真=本人提供)

塾生に身近で役立つ学生自治を

山田氏が掲げていた選挙公約は3つ。①改善された財政を駆使し、各種施策・制度・団体等を幅広く支援②知識等の共有や相談先の強化等を通し、同じ苦労を次の世代に残さない、誰もが安心できるキャンパスづくり③新歓強化や施設の利便性拡大等、塾生の声をかたちにする自治の力を強化し制度化。

公約の根幹にあるのは、「自治会費を払っている塾生にとって、身近で役立つ学生自治にする」という思いだ。2022年度には、新歓期の費用300万円の負担や感染症対策備品等の投資に自治会費を費やしたが、塾生からは「恩恵を受ける塾生が限られているのではないか?」「そこまでの価値はないように感じる」との声もあった。全ての塾生に向けた施策として、3つの公約は掲げられている。

権限を減らすことも視野

今後は、全塾協議会の組織改革を通じて、塾生の声を拾う方針だ。そのための議会制度の拡張等を進める。山田氏は、「声を拾い実現する力」が学生自治の根幹だと認識しており、組織改革を最優先事項として取り組む見通しだ。必要に応じては、塾生代表の権限を減らすことも視野に入れている。

前年度までの政策を引き継ぐ制度がないことも、現在の塾生代表制度の課題だ。山田氏は、誰が塾生代表・議員になっても、新歓や学生自治という基幹事業が継続されるシステムの構築を狙う。各種事業を進める常設機関を新しく設置する予定だ。

史上初の3期目へ

同一人物の3期連続当選は、慶大の学生自治の中で史上初となる。本紙が12月に実施したアンケートでは、「長期政権には安定の反面、暴走のリスクがあります」と3期目を迎える懸念についても言及していた山田氏。今回の選挙の結果を踏まえて、そのリスクを考慮しても山田氏に塾生代表として慶大の自治に取り組んでほしいという塾生の声が見て取れる。

今期は、長期政権特有の暴力性などが出ていないか、外部の人の意見を取り入れつつ、バランスをとる。迎える3期目について、山田氏は「非常に身の引き締まる思いではありますが、この思いを常に胸に置きつつ、各種政策を進めて参ります」と意気込みを語る。

塾生に向けて

自身の3度目の当選について率直な感想を聞くと、「一番の感想は感謝です。今回の選挙に関して様々な憶測や情報が飛び交う中、来年のことを考え、投票行動をとっていただいた塾生の皆様に対し、強く感謝申し上げます」と感謝を伝えた山田氏。同時に、「私に声(意見)を届けてください。私は全力で拾いにいきます」「誰もが楽しくキャンパスライフを送れるよう、ぜひ一緒に良い未来を作っていきましょう」と、塾生と二人三脚で歩んでいくことを強調した。

(山下和奏)