麻雀研究会mjktによる3年ぶりの模擬雀荘

20日から23日の4日間、大学院校舎343B教室には心地よい牌の音が響く。麻雀研究会mjktが行うのは模擬雀荘だ。入り口を覗くと異様な光景が広がっている。皆が黙々と麻雀に集中する光景は、煌びやかな展示とは対照的だ。

黙々と対局に臨む人々

模擬雀荘では、居合わせた人と麻雀対局を楽しむことができる。ルールは赤アリ東風戦。1局200円、プロ卓は300円で、1着か2着には全国チェーン麻雀店「麻雀ZOO」の2ゲーム無料券の景品がある。教室内は全自動卓が5卓配備されており常時ほぼ満員の盛況ぶりだった。全日程で総合スコアが4位以内の人は、渋谷ABEMAS所属の人気Mリーガー、松本吉弘プロのサイン本を手にすることができる。
雀荘には有名麻雀プロのゲストが毎日登場した。20日はRMU所属の仲川翔プロと麻宮あかねプロ。21日は日本プロ麻雀協会所属の綱川隆晃プロ、22日は慶大出身で最高位戦日本プロ麻雀協会所属の梶梨沙子プロ。最終日23日は松本吉弘プロが登場した。

「うまく撮ってよ」とポーズを決める綱川隆晃プロ

筆者が訪れたのは2日目。ゲストの綱川プロが対局に臨んでいた。ユーモアあふれる綱川プロのトークに対局中でも笑いが起きる。綱川プロは「若者にだけは負けられない。勝ち越して帰りたいです」と意気込んだ。

mjktの模擬雀荘は2019年以来3年ぶりの出店だ。昨年までコロナの影響で実現できなかった。mjkt前代表の竹原奏音さんは、「今の4年生も模擬雀荘の運営経験はなく、手探りの開催でした。今のところはうまくいっているし、プロも4日間呼べてよかった」と振り返る。
2年のブランクを経て変化もあった。お客さんのレベルはバラバラだが、圧倒的に初めて対面で麻雀を打つ人が増えたという。「ネットアプリで麻雀を打つ人が増えたのが大きい」と竹原さんは推察する。

教室に搬入された雀卓。アプリ麻雀とは一味違う

華やかな三田祭の一角に佇む雀荘。しかし煌びやかな企画に負けない大盛況を見せた。興味があれば三田祭が終わっても麻雀に触れてみてはいかがだろう。

(乙幡丈翔)