體育會の新年 少林寺拳法部インタビュー

慶應義塾體育會にとって、2021年はコロナ禍でも試行錯誤しながら成長を遂げた躍動の年だった。中でも、少林寺拳法部は、6年ぶりの早慶戦2連覇達成、そして全日本学生大会では総合3位という好成績を残し、充実した1年を送った。1960年の創部以来初となる女性主将として、12月から同部を率いる高鹿綾華さん(文3)に1年の振り返りと新年の抱負を聞いた。

大きな成功を収めた同部だが、その道のりは順風満帆ではなかった。新型コロナウイルスの流行により、多くの大会が中止になった。同部が一番大きい大会と位置付ける全日本学生大会こそ開催されたものの、下級生にとって、大会経験が減ったことは痛手になったという。こうした状況でも、少林寺拳法部はチーム一丸となって課題を克服していった。各自の自主練やトレーニング、動画研究などの地道な努力が実を結んだ。さらに、大会経験不足を補うため、昨年の幹部の部員によって、部内戦が3回開催された。様々な制約がある中で、彼らが行動力を発揮したことが大きかったようだ。

最終的に、全日本学生大会でも、早慶戦でも成功を収めた1年となった高鹿さんは、初の全日本学生大会を経験した1、2年生について、初めてでも「勝ちにこだわって一生懸命くらいついてくれた」とたたえた。少林寺拳法部は、今年もさらなる躍進を目指している。今年は、全日本学生大会総合優勝と早慶戦完全優勝を目標に掲げる。スローガンは「強くあれ」だとのことで、「一人一人の強さを発揮できるようにしたい」と意気込みを語った。

 

練習に励む少林寺拳法部

 

4月から入ってくる新入部員への期待も大きい。競技歴を問わず、どんなバックグラウンドを持っていても歓迎しているとのことで、実際、同部には、競技経験のない選手も多い。部員25人のうち高鹿さんを含めて20人は大学から競技を始めた部員だ。高鹿さんは、少林寺拳法部を「誰も取りこぼさず入部を後悔しない部」と表現する。一人一人の強みを発揮し、全員が活躍する。そして、高い目標を持って取り組む過程で、かけがえのない仲間と時間を過ごす。競技以外の面でも大事なものを得てその後の人生の拠り所として欲しいそうだ。

「部内外問わず、最後に感動を届けられるよう、チーム一丸となり精進いたします。応援の程よろしくお願い致します」

(白尾航大)