《塾員インタビュー》成功の近道は好きなことを続けること 経済評論家・勝間和代さん

取材で笑顔を見せる勝間さん

「イベントや模擬店を企画するという面で、連合三田会大会は三田祭の延長線上にあると思えば良いですよ」。こう笑顔で慶應連合三田会大会を説明するのは数々のメディアにも出演し、経済評論家として圧倒的なキャリアを誇る勝間和代さんだ。塾員でもある勝間さんに、慶應連合三田会大会や慶大在学時代、さらには大学生という時間をテーマに話を聞いた。

 

出来は120点

今回の連合三田会大会では経理を担当した勝間さん。オンラインの良さが前面に出た大会だったと当日を振り返る。

「意外だったのが、寸前まで大会券が売れるということ。これまで当日券は日吉に足を運ばなければ買えなかったが、デジタル券は地理的制約がない。駆け込み需要があれだけあったのは驚きでした」。販売した大会券の10%弱が当日に売れたのは、紙券のみの販売であったリアル開催では考えられなかったことだという。オンラインで気軽に買えることもあり、大会券は昨年より大きく売れた。

今回の連合三田会大会に点数をつけるとしたら何点か、と聞くと次のように勝間さんは答える。

「120点ですね(笑)。デジタル開催で苦労したところもありましたが、例年以上の寄付金を集めたのは特筆すべきでしょう。福引でアクシデントがあったもののみんな対応が素早くて、文句のない大会だったのではないかと思います」

 

塾生に貫く独立自尊

そんな連合三田会大会だが、「三田会は大人のサークル活動みたいなもの」だと勝間さんは笑顔で話す。

「早稲田の稲門会にも所属していますが、あそこには横のつながりが弱いんですよね。比べて三田会は無駄に同期仲がいいんですよ(笑)」。そんなつながりの強さは幼稚舎があることも大きい。「幼稚舎の人たちが中等部を引っ張り、中等部の人たちが高校を引っ張るという循環があるというのが一因として挙げられると思います」

また、独立自尊の精神から生まれる自由な教育は「慶大生らしさ」を生み出しているのだと勝間さんは話す。

「他大学に見られる『型にはまった教育』を取らないのが慶應ですよね。自由な校風が発想力の豊かさと、困ったら周りを頼るという慶應ならではの文化を生んでいると思います」

中等部から大学までを慶應義塾で過ごした勝間さん。「スカッシュのサークルに入っていたので、ラケットを担ぎながらよく大学をうろうろしていました」と笑顔で塾生当時を振り返る。

「スカッシュで疲れて授業中寝てしまうこともしばしばでした(笑)。今でも当時のサークル仲間で会っていますね。最近はゴルフも始めましたが、50になっても高校や大学の延長線上で慶應の友達とは遊んでいます」

慶應義塾の学生は、中長期的な付き合いが前提で人間関係を築いていくのだと笑顔で勝間さんは語る。

 

よく読み、よく学べ

勝間さんは数多くの書籍はもちろん、ユーチューブでも情報を発信しているが、その内容は日常生活、経済、スポーツなど多岐の分野にわたる。動画の題材となる情報収集は常に一次情報からだ。

「情報収集は本を読んだり、人と話したりするなど、自分で体験することを大切にしています。その際、無意識ファーストで物事を考え、行動するようにしていますね」

人間に意識などなく、無意識のうちのごく一部に意識という名前をつけ行動しているだけだと語る勝間さん。SNSなど2次的な情報を頼りにしている大学生も多いだろうが、SNSは確認程度に使えば良いのだと指摘する。

「得られる情報量はSNSなどの2次情報よりも1次情報の方がはるかに分量が多いです。そういう意味では本を読むことは非常に有効です。若い時だからこそ多くの本に当たってほしいなと思います」

大学生のうちはさまざまな人に会い、多彩な経験をしてほしいと勝間さん。塾生時代を振り返り「もっと勉強しておけば良かった」と当時を懐かしむ。

「大学の勉強は将来必ず必要となってくる日がきますが、社会人になるとなかなか自由な時間が得られません。後々学び直そうとするとお金も時間もかかるので今のうちに学んでほしいなと思いますね」

本格的な学問を集中的に学べるのは大学生という時間の魅力だと勝間さんは話す。

 

好きなものを好きなだけ

人生の岐路ともなり得る大学生活。将来の進路で悩む大学生も多いだろう。自分探しをする上で大切なことについて、勝間さんは次のように話す。

「努力してもできないことをやめる、努力しなくても活かせる能力を伸ばす。この2点だと思います。最低限やらなければいけないことだけをやり、好きなものを続けることが大切です。そうでなければ社会で必要とされる競争力がつきません」

勝間さん自身もバイトにスカッシュ、プログラミングと好きなものだけをしてきた大学生活だったという。では好きなこととはなにか。勝間さんは「他人から評価されること」だと説明する。「人に評価されて初めて自分が得意なものに気が付くこともあります。そういった意味では自己開示も大切になってきます」

好きなものが見つかったら次に目標を定めると良いのだという。目標を立てた段階で、その目標に向かうために一番近いルートが無意識に出来上がるのだ。

「軽く背伸びをした目標を立てましょう。自分が将来どういう生活を送っていたら幸せかを考え、逆算することで、今するべきことが見えてきます」

 

(水口侑)