昨年はコロナ禍で中止となった慶應連合三田会大会。10月17日、今年度は「デジミタ大会」と銘打って大会史上初めてオンラインにて開催される。大会ホームページからだれでも簡単にアクセスできるオンラインサービス「デジミタ」で大会のすべてを楽しむことができる。

そもそも慶應連合三田会大会とは、塾員有志が実行委員会を組織して毎年秋に慶大日吉キャンパスで開催してきた、慶應義塾卒業生を対象とした大規模な同窓会だ。大会をサポートしている慶應義塾の公式OB会組織、「連合三田会」には入会金や年会費はない。毎年行われるこの慶應連合三田会大会を通じた寄付により運営されている。

今年度の連合三田大会のスローガンは「みんなでみらいへ」。コロナ禍の今、社会では新しい生活様式が浸透して久しいが、慶應連合三田会大会も「新しい開催様式」を模索することが迫られた。「みんなでみらいへ」というスローガンには、今年度の大会が、塾員一丸となって未来を切り開いていくスタート地点になればという願いが込められているという。

今回の「デジミタ大会」の最大の特徴は、デジタルの最新技術を大胆に取り入れた点だ。当日のイベント配信はもちろん、大会券を購入することで楽しめる福引抽選会や記念品交換もデジタル上で完結する。また、オンライン同窓会ルームも開設され、空間的な制約で普段は会えない塾員との再会が可能だ。このルームは「スペーシャルチャット」という最新のデジタルシステムが使われ、リアルの同窓会場さながらにあちこちで同時に会話ができる仕組みになっている。「デジタルが苦手な方でもなるべく入りやすく、わかりやすい仕組みをなんとかして実現しようと務めた」と大会実行本部長の野間省伸氏(1991年法学部卒・講談社代表取締役社長)は話す。

野間省伸氏(=提供)

オンライン開催のメリットとして、日本全国から、そして時差さえ合えば海外からの参加が可能になることが挙げられる。「これまで地方や海外にいて参加できなかったみなさんにも参加いただき、空間の制約を受けることなく同期会や同窓会が行える環境を用意したい」と野間氏は語る。

「何としても開催したい」という実行委員らの熱い思いから実現に至った今回のデジミタ大会。はじめはオンラインと日吉会場のハイブリッド開催も検討されたが、準備の負担が大きいこともありオンラインで一本化された。今回の大会は、時代の先端で社会をけん引してきた慶應義塾の新しいチャレンジだといえる。

(水口侑)

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