《好きの1ページ》第2回 着物は着るもの

みさまるさんはツイッターで、着物の伝統的な着こなしをはじめ、現代風にアレンジしたコーデも発信している。コーデの組み方や発信するようになったきっかけ、着物に対する想いを聞いた。

 

着物の魅力、楽しさを発信したい

みさまるさんが初めて着物を着たのは七五三の時だった。幼い頃は着物の窮屈さに慣れない人も多いが、みさまるさんは「こんなに可愛い服があるのか……!」とトキメキを感じたと話す。このとき着物を着たことが、ファッション自体に興味を抱くきっかけとなった。みさまるさんのご家族も、よく着物を着ていたという。家庭環境も着物の魅力に気づくきっかけになっているのかもしれない。

コーデを発信するようになったのは、ツイッターで着物を自由に着こなす投稿を見たからだ。「素敵だな、いつか私もこんな風に自由に着物の楽しさを発信したいな」とみさまるさんは憧れを持つようになった。

 

なぜ着物を普段着として着つづけるのか

着物を着心地の観点から敬遠する人も多い。この点に関して、みさまるさんは以下のように語る。

「着物を普段着にしている人の中には稀に『着物の方が洋服より楽』という方もいらっしゃいます。私も着物に関して苦しいし動きにくいと感じることもありますが、着物を着るのをやめようとは思いません。スニーカーより歩きづらくても、 ヒールを好んで履く人がいるのと同じかもしれません。着物は可愛いし、好きだからこれからもずっと楽しんで着たいと思っています」

おしゃれとは合理性や機能性を重視せず、自分がときめくもの、楽しんでテンションをあげることができるものを身につけることなのだ。

コーディネートのこだわり・工夫

 

首回りは顔を映えさせるために白を配色し、そのほかは、着物と同系色にすると上手くまとまる。スタイルアップのためにベルトの位置を高くしてウエストを細く見せ、足元に厚底やヒールのブーツを合わせることで、足長効果も期待できる。

みさまるさんは、若者に着物をより身近に感じてもらうために、世の中のトレンドを常に理解するよう心がけている。有名なアパレルショップのアイテムや国内の流行ファッションを組み合わせたり、帯を使わずに着付けを簡単にしたりして工夫を施している。自分がどう見せたいのかを考え、合わせる小物や洋服を変えているのだという。

キャラクターなどの細やかな刺繍デザインだけでなく、パソコンでデザインした生地で、帯や粘土を使って帯留めを手作りすることもある。みさまるさんは学生時代、手芸を苦手としていたが、着物を着始めてから、自分の思い描くデザインや形の着物を着るために、裁縫をするようになった。出来栄えでなく、完成後に感じるやりがいや、家族や着物を通じてできた友達からの賞賛が自身のモチベーションとなっている。

 

「好きな服を好きなように着る」なかなか一歩踏み出せない人に

好きな服があるものの、着こなせているか自信がないという人も多いだろう。そんなときは、「自分の好きなものに対する心や感性は大切にしてほしい」とみさまるさんは笑顔で語る。

「好きなファッションを身にまとうということは、自分自身の内面を表に表現するということでもあるので、人によっては勇気のいることだと思います。『これが自分だ!』と思いながらしっかり前を見て堂々と歩くと、なかなか清々しく楽しいものです。他人の目や声を気にして殻に閉じこもる必要はありません。自信を持って好きな服装を楽しんでほしいです」と、みさまるさんはエールを送る。

 

みなさんも自分だけのファッションを探してみてはいかがだろうか。

 

(高田愛弓)