《企業訪問特集①》 アクセンチュア株式会社

現在、コンサルティングファームは学生から高い人気を得ている。そこで、人気コンサル企業のひとつである、アクセンチュア株式会社の江川昌史代表取締役社長にインタビューを行った。

 

―アクセンチュアがクライアントと長い取引ができる理由を教えてください。

提供するサービスの幅が広いことが一つの要因だ。戦略立案から実行、運用、改善、そして成果の創出までを一貫して支援することができるため、複数の領域でお客様との接点を持つことができる。その結果、お客様との10年以上にわたる長い付き合いが生まれていることが、同業他社との違いであり、大きな強みである。

―アクセンチュアがここ数年で業績を伸ばした要因をどう考えますか。

お客様のデジタル変革に伴走するパートナーとして認識いただけているからだろう。当社では、The NEWと呼ぶ、デジタル、クラウド、セキュリティ領域のビジネスに焦点を当てており、売上の60%以上はこの領域から生み出されている。アクセンチュアは昔から戦略やテクノロジーの分野が強く、さらにデジタル化の流れにマッチしたのだと思う。

―コンサル業界で、高いパフォーマンスを発揮できる人の特徴を教えてください。

「複眼」を持っている人だ。例えば、お客様の利益のみ意識し、社員の幸せや遵法精神がないがしろにされてはならない。

仕事では、考えなければならない事項が山ほどあるのが当たり前。さまざまなパラメータを総合的に見える目が必要だ。また、長期的な視座を持ち、一見関係無いことをつなぎ合わせる能力も、複眼の一つだ。

―コンサル業界が学生に人気な理由について、どう考えますか。

先の見えない現代においては、学生が将来にわたって自分を磨き続けられる会社を選ぶことは難しい。コンサルティングは様々な業種、業界、技術に携わることができ、若いうちから力を発揮できる環境があることから人気なのだろう。

―今の学生に求めるものを教えてください。

アクセンチュアでは元々「出る杭は伸ばす」という文化がある。どんなに小さな領域でも、何か一つ突出したものを持つことが大事だ。

―アクセンチュアの「キーワード」はありますか。

特に「コラボレーション」である。得意なことを同じくする者同士で協力すればよりよい仕事ができ、大きな成果につながる。アクセンチュアでは、皆が一人では無力であることをと理解し、意識せずとも協力し合うことを日々実践している。

―江川さんが大切にしていることは何ですか。

「正直に生きる」こと。仕事で結果がふるわなかったとき、自分の非を認めて謝れるかどうかは人間として大事だと思う。仕事面でも、正直であれば協力してより良い成果につながるものだ。

―理想の学生時代の過ごし方を教えてください。

好きなことをすべき。大学の勉強が社会人になって活きることは3割程度だろう。残りの7割は、人間性や答えのない課題に挑む胆力だ。これらは学校の枠を超えたさまざまな経験から得られるものなので、企業としても留学やボランティア活動など、さまざまな経験をした人材が欲しい。

―就活生に一言お願いします。

遠慮せずに自分を信じて進んで欲しい。親などに自分の進路に口出しされることがあるだろうが、より的を射た現代の感性を持っているのは若者だ。周囲の大人に惑わされずに自分のやりたいことをやってほしい。

(杉本洸太)