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日吉の丘フィルハーモニー 慶應の文化を音楽で体現

日吉の丘 圧縮昨年12月28日、日吉キャンパス協生館藤原洋記念ホールにて日吉の丘フィルハーモニーの第2回年末コンサートが行われた。

日吉の丘フィルハーモニーは代表の村松琢磨さん(医1)が、音楽経験のある塾生にかけあい、慶應高校、そして音楽系の部に所属している塾生を招いて結成したものだ。「今だからできることを」「若さと情熱を」「魂が震えるほどの感動を共有しよう」という団体のコンセプト通り、今回の公演も成功を収めている。

このオーケストラの持つ特筆すべき魅力は、当団体が慶應義塾ならではの「縦のつながり」の結晶という点だ。指揮者は慶大経済学部を2010年に卒業し、一般企業に就職しながら音楽活動を続けている坂入健司郎さんが務めている。一方、下は現役慶應義塾高校1年までとその年齢層は幅広い。今回はその縦のつながりについて、代表の村松さんと指揮者の坂入さん、団員である寺島海志さん(法1)の3人に話を聞いた。

まず村松さんと坂入さんの出会いは、村松さんが慶應普通部の音楽部部長であり、坂入さんがコーチとして練習に訪れていた頃だ。その時に意気投合してから、2人の仲は約4年間続いている。村松さんから見ると、坂入さんは歳の離れた兄のような存在に思え、桁違いの社会経験によく刺激を受けるそうだ。

慶應にはピアニストの舘野泉氏や指揮者の藤岡幸夫氏といった名だたる塾員が数多くいる。そのような塾員に皆共通しているのは、先輩だからといって上ぶるのではなく、同じ目線で後輩に接する点だ。坂入さんも、練習の際などには、そのような態度を心掛けていると話す。「人生経験の豊富さから、『あ、すごいな、この人』と先輩たちから伝わってくることもしばしば。だから僕も、たとえ村松くんより年下の子であっても、同じように接していきたい」。

また今回のコンサートの演目である『ファゴット協奏曲』でソロを務めた寺島さんは「第三者から見たら練習に対する労力と1回の演奏で湧き上がる感動が釣り合わないように見えるかもしれない。でも、音楽は一回踏み込んだら抜けられない。人生を豊かにしてくれますから」と語る。

コンサートの名演というのは、団員の日々の練習によって生まれるものだ。日吉の丘フィル団員同士の心遣いから成る「縦のつながり」は、その練習を支えてきたに違いない。これからも、珠玉の音色を奏でるべく、当団体は精進していくことだろう。  (君塚大樹)

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