商学部GPP 理論と実践の融合を図る

国際化へのニーズに対応

全学部を対象とした商学部の国際的な新プログラム「Global Passport Program」(以下GPP)の選考が先月終了し、今学期から開講する。「世界の未来を先導する志」を育てることを目的にしており、授業では英語が使われる。国際的な問題に対応する力を身につけることを履修者に求めていく。

GPPのカリキュラムは3本の柱から構成される。まず、コースワークでは経営や会計といった商学分野の専門的な理論の習得をめざす。大学院の入門的授業を外国人・日本人教員のもと、大学院生と共にゼミ形式でも行う。ワークショップでは現実に起こり得る問題を、理論を用いて解決する力を養う。たとえば、日本特有の調味料である出汁を世界で売るアイディアを留学生らも交えて話し合う。また、アクティビティでは、企業で活躍する人物をゲストスピーカーとして招き経験知を学ぶ。来年には、海外でのフィールドワークも予定されている。

2学期間参加をし、一定の単位数を取得した学生には、「Global Passport Holder」としての認証が与えられる。就職活動や大学院進学に有利に働くという。

GPPには、ANA、JR東日本、国分、コーエー、大正製薬などの企業が資金やアイディアの提供、プログラムに対するフィードバックなどの協力をしている。企業との連携により、実社会を念頭に、理論に即して実践を学ぶという商学部らしい学びを行うことができる。

GPP誕生の背景には、世界の大学が国際化を進めている一方、日本の大学の国際化が遅れている現状がある。地球規模の課題が増えている国際社会において日本の存在意義が問われている。GPPを中心的に進めてきた商学部の三橋平教授は「大学には、世界に通用する人を作る責任があり、社会、学生、保護者からもこうした国際プログラムへのニーズは高い」と言う。

選抜は、TOEICとGPAによって行われ、毎学期上位40人が参加できる。今学期の応募者は75%が商学部、25%が経済学部、法学部を始めとする他学部の学生だ。三橋教授は「商学部以外の参加者を増やし、多様性を高めたい」と話す。