パソコン関連商品が並ぶカウンター


長かった受験生活が終わると、息をつく間もなく新生活への準備に追われる日々がやってくる。大学生になるにあたって、スーツ・家具など何かとものを買うことが多いこの季節。パソコンは買うべきなのか、どのタイプを選べばよいのかと悩む人も多い。

大学では高校の時に比べ、パソコンを使う機会が急増する。パソコンを使う主な機会としては、課題のレポート作成がある。参考文献収集から始まり、グラフや表の作成、実際の執筆などパソコンは欠かせない。プレゼンテーションを行う際にはPowerPointなどのソフトが活躍する。授業の課題などで使うとなると購入は必須になるのだろうか。

新入生の多くが通学する日吉キャンパスでは図書館などにパソコンが設置されており、学生は自由に利用することができる。試験前などは混雑するが、十分な台数が揃えられているため、普段キャンパス内でパソコンの利用に困ることはない。また期限付きではあるが、日吉ITC(インフォメーションテクノロジーセンター)でノート型パソコンの貸出を受けることも可能だ。

このため必ずしもパソコンの購入が求められる訳ではないが、SFCでは所持が必須とされており、一部の授業でも必要とする場合がある。また一人暮らしとなれば家にパソコンがないと不便であるし、実家暮らしの場合でも自分用のパソコンがあった方が時間をより有効に活用できる。

パソコンは多くの場合、家電量販店または生協で購入することになる。今回は生協日吉店の石井晶子さんに新入生向けのパソコンについてお話を伺った。生協日吉店では年間を通じてパソコンの販売を行っているが、毎年入学前には新入生モデルの塾生パソコンが発売される。昨年は新入生6000人に対し、800台ほどの注文があったそうで、特に理系モデルの売上が好調だったという。

石井さんは「生協の新入生モデルのパソコンは値段が高いと捉えられがちだが、生協ならではのサービスに注目してほしい」と話す。新入生モデルのパソコンには、通常1年間のみのメーカー保証が4年間分付けられているほか、メーカー保証の適用外である過失破損や浸水にも対応する動産保険が付いている。このためたとえ破損したとしても、修理代はほとんどの場合低額で済むという。またオフィスとウイルス対策ソフトがあらかじめインストールされている点も魅力的だ。

入学式以後は、履修登録にサークル選びと一層忙しくなる。時間のある春休みに、パソコンについても考えておくとよいのではないだろうか。 (榊原里帆)