Facebookで情報発信



総務人事部で担当部長を務める浦野さん
総務人事部で担当部長を務める浦野さん

―貴社の採用活動では、どのようなソーシャルメディアを活用されていますか。
 昨年はTwitterを中心に使いながらFacebookも活用して募集などを行いました。その結果、ウェブビジネスに対して高い意識を持つ、我々の求める人材像に合った学生の割合がより多くなったので、今年も引き続きソーシャルメディアを活用すると共に、よりFacebookに力を入れたいと考えています。
―なぜFacebookなのでしょうか。
そもそも我々がソーシャルメディアを利用しているのは、ウェブビジネスに感度の高い人材を集めるためです。
Twitterの利用者が増えている中で新たなツールであるFacebookも使っている人はそれだけウェブサービスを早く取り込もう、自分たちでコミュニケーションを開拓していこう、という意志が強いと予想されます。我々はそのようなイノベーターを求めています。
―現在の就活生に求められる資質とは何でしょうか。
我々アイティメディアとしては、新しいものへの好奇心・自発的な情報発信・玉石混交をしなやかに渡り歩く感性の3つを求めています。これらが現在求められる情報リテラシーだと考えています。
ウェブの新しいサービスへの好奇心を持って、まず自分がやってみようとする。TwitterやFacebookで何を発信するかということを考え、自分から情報を発信していく。ウェブの世界に溢れる情報を取捨選択しながら新しいツールをどんどん試していく。そのような人が我々のビジネスを拡大させ、これからのウェブメディアを形作ってくれると思っています。
社会一般的には変化適応能力が重視されると思います。今はモノだけではなく情報が大きな価値を持つ時代。ウェブ・ネットの世界では毎日何かしら小さなイノベーションが起こります。今日当たり前だと思っていたことが明日にはそうではなくなっているという状況に自分の思考パターンを適応させていかないと、世の中の変化に追いついていけません。
―採用活動の形が変わっていく中、貴社としては今後どのように取り組んでいこうとお考えでしょうか。
ソーシャルな仕組みの良いところは、コミュニケーションを活発にとろうとする人にチャンスが出てくること。我々としては情報を一方通行にしたりコントロールしたりすることなく、学生一人一人を個人と捉えて接していくつもりです。
学生にばかり変化を求めるのではなく、我々自身も日々変化していくことで、もっと就活生のためになり、学生が主導権を握ることができるような環境づくりをしていきたいです。
(陶川紗貴子)