塾生に大人気SFCならではの授業 教授との距離縮めるTwitter 学生が授業内容を共有「利用法を再考してほしい」

秩序の構築を訴える村井教授
秩序の構築を訴える村井教授

 Twitterを知っているだろうか。Twitterとは2006年にアメリカで誕生し、昨年から日本でもブレイクしている。その利用方法は単純明快で、自分の「今」思っていることを、140字以内の文章にするだけ。このTwitterが世界中で企業や学校など様々な場所で使われている。
 SFCにも昨年から Twitterを使っている授業がいくつか設置されている。
その中で、授業で実際にTwitterを利用している村井純環境情報学部長にお話を伺った。
 「実はSFCではすでに10年以上前からTwitterのような、コミュニケーションツールの『ガヤ』と呼ばれる物があった。SFC一期生の生徒が開発し、キャンパス内のパネルディスカッションの時などに使われていた。SFCでは、歴史的に、授業の中の声にならない声を聞き出したいという試みを繰り返し行ってきた」と語る。
 さらに同氏は、「SFCでTwitterが広まった理由はそれだけではない。Twitterが出てきたときに一部の自発的な学生が環境整備を行い、使いやすくした。さらにTwitterを授業で使うような教授がすぐにあらわれたことが、SFC内での普及につながった」と説明してくれた 。
 また、Twitterが学生にもたらした恩恵は「受けていない授業の様子がわかるということ」だと話す。「せっかくSFCの中でいろんなことが、たくさんの教室で起こっているのに、今までは横に伝わっていなかった。しかし、Twitterが普及することによって、受けていない授業の様子がわかるようになり、どの授業がおもしろかったのか学生で共有できる」
 実際に、Twitterを使っている授業を受けてみて、自分の意見が授業に取り上げられやすいと感じた。教授がTwitterの画面を見てくれることで、質問せずに自分の知りたいことを教授が話してくれる。教授との距離が以前より縮まり、授業へより参加できるのではないのだろうか。しかし、学生がTwitterの画面ばかりに注目を集めてしまい、授業に集中できないという弊害も生じている。
 これからTwitterの利用者はさらに増えていくだろう。Twitterが新たなコミュニケーションツールとして世間に浸透していく中で、「リテラシーやエチケットを考え直す動きが必ず出てくる。その時に、秩序をつくっていかなければならない」と村井教授は締めくくった。         (平松誠基)