《企業座談会企画》第2弾 東京建物 「次世代デベロッパー、世界へ」

◯東京建物さんの会社全体の社風や雰囲気について教えてください。

東京建物の「信頼を未来へ」という企業理念は文化として企業全体に浸透していると思いますね。

常に人と真摯に向き合い、そこに携わっている人がどう思うか、本当に幸せなのかを追究している会社だなと。

その価値観がやりがいにつながっていると思いますね。そうした人との信頼関係を大事にする文化が、120年以上脈々と受け継がれている。

私も学生だった頃、東京建物の社員に会う機会があったのですが、「こんなに楽しそうに仕事をしている人はいないな」と思ったのを覚えていますね。

私と同じように、OB・OG訪問で出会った社員に憧れて入ってきてくれる学生も多いです。

我々東京建物は「一点物」を作ることを目指しています。

我々の手がけた建物はぱっと見、東京建物が開発したかどうかがわからないものが多いと思います。

それは、人に寄り添って、周囲に溶け込んだ開発ができているということだと思います。

自分たちがどういう企画を進めたいのかよりも、そこに住む地元の方達がどういうことをやりたいのかに想いを傾けている。

東京建物は利益を第一に考えるのではなく、収益を出しつつ、ゼネコンさんなどの仕事上のパートナー、そこに住む人々たちなどそのプロジェクトに携わる全員が満足できるように業務を進めようとする会社だと思います。

◯マインド面やスキル面に関して、東京建物さんはどういう学生に来て欲しいのか教えてください。

まず何よりも、東京建物の価値観に合った人が来て欲しいと思います。ちゃんと人のことを思いやれる、途中で事業を投げ出したりしない人でしょうか。

また、不動産事業は一人では決して成功できないです。色々な人を巻き込んでまとめていく能力に長けている、「人間力」の高い学生さんに来て欲しいですね。

この東京建物の価値観に合うことを前提にはしつつ、これからの時代は情報化社会に伴い、専門性や高めていく必要があると感じています。

一人のゼネラリストがいたらそれで完結できるかと言われると難しくなってきている。

これまでは重視してきた「人間力」にプラスして専門性も高めていきたいという意欲的な学生に来てもらえたらなと思います。

不動産業界を志望する学生は企業選びに苦心すると思いますが、ブランドや売上規模という点だけでなく、

誰と一緒に事業をしていくのか、働きがいや働く仲間は大事にしてほしいと思いますし、その点では、うちの会社はどこにも負けていないと自信を持って言えます。

◯越後屋さんが今まで事業印象深いエピソードや東京建物での事業でやりがいを感じた瞬間はどういう時でしたか。

私は人事部に来る前、ホテル事業部で京都のホテルの開発に携わっていました。

古くからある京町家を改修し、ホテルを増築するという事業で、諸々の事象で継続して維持管理することが困難になり、壊すことを視野に入れていた京町家の所有者より買い受けたものでした。

京町家を残しながらホテルを再築し、京都の文化を伝えようという意義を持たせたプロジェクトでしたが、当初は近隣の方々になかなか理解してもらえず、とても苦労しました。

京都では毎年夏、祇園祭が開催され、各町会自慢の山鉾が通りに並ぶのですが、その山鉾が我々の京町家の目の前に立つということもあり、近隣の方々からは「山鉾をホテルの見せ物にしないでくれ」などの抗議がありました。

幾度となく近隣説明会を開き、まちに寄り添った形で京町家を残そうとしていると説明し、開発のコンセプトを理解してもらえるよう努めました。

紆余曲折ありましたが、最後は打ち解け、祇園祭に一緒に参加させてもらったり、新しく完成したホテルにも宿泊してもらったりしました。

「開発を手がけてくれたのが東京建物で良かった」と言ってもらえ、まさにデベロッパーの仕事をしたな、とやりがいを感じた瞬間でしたね。

(聞き手 金子茉莉佳)