Q:企業研究を行うにあたり、どのようなところに着目すれば良いでしょうか?

杉原:つい業界研究で止まってしまうケースがありますがそれだと机上のもので終わってしまうので、調べた業界の中から自分自身の軸に少しでも当てはまりそうな業界を2つ、3つ選定し、その中の大手企業・中堅企業といった企業群を挙げ、1社ずつ優先順位をつけて調べていくのが良いと思います。

また、企業をしぼるというよりは優先順位をつけるというのが大事で、第1志望企業群、第2志望企業群、第3志望企業群のようにエクセルでも手書きでも何でもよいので自分なりのリストを必ず作ってほしいです。

 

Q:自己分析は時間がかかってもするべきでしょうか?

杉原:自己分析を制する者が就活を制すると言われるほど、自己分析は重要です。自分は何が好きで何が苦手なのか、得意なことは何か、どこまで継続して取り組むことができるかなどを知っておくべきです。

また、自分の軸は変化しているので、1度自己分析をした後でも月に1回自己分析をし直してアップデートをしていくことも大事です。

 

Q:面接で自分の良さを伝えるためには、やはり自己分析が大事でしょうか?

杉原:そうですね。面接では自分の一貫したアピールポイントを伝えることも確かに大事です。一方で自分が思いもよらなかった面を評価された場合は、人間は多面性がある方が魅力を感じますので、他己分析で新たな自分の良さに気づかせてもらったとポジティブに受けとめましょう。一本ではなく複数自分自身の魅力の柱・強みの柱があっても良いです。

 

鈴木:特に自己分析を始めた頃は、皆さんが思っている強みがそのまま強みであるということは、あまりないです。社会に出ると自分自身を評価することはなく、ほとんどは他人が自分を評価します。インターンなどで自分の良さに気づいてくれる社会人に出会えたら、素直に受け止めていいと思います。

向当:よく模擬面接などをしていると、自分がやってきた自己分析が正解なのかどうかを確かめようとする人がいます。正解を見つけにいこうとするのではなく、いろいろな人に話を聞いてそれを受け入れながら、自分で新たな自分を発見することをやってみたら良いと思います。