加速する情報化社会において、IT(情報技術)人材の需要がますます増加することが予想される。

IT知識を吸収するだけでなく、成果物をつくる経験を積めるかが鍵だ。プログラミング言語など、ITスキル自体も日々変化し続ける。IT分野においては生涯学習の観点も重要だ。

英語との並行学習にも注目が集まる。2004年に総合政策学部を卒業した富田杏理さんは、プログラミングと英語を学べる「NexSeed沖縄校」の校長を務める。

NexSeedには3週間から12週間のコースがあり、短期集中合宿型でプログラミングや専門的なPC操作の基礎を英語とともに学ぶことができる。プログラムには県内のIT企業と提携した実務体験も含まれ、学んだ内容の実践が可能だ。

身につけるべきスキルの変化スピードは、IT分野では特に激しい。「今日新しかったこと(知識)は、明日は新しくないかもしれない」と富田さん。日本語の文献がこの速さに追いつかず、最新の情報が英語でしか存在しない場合も多いという。得意にはならずとも、英語に対する苦手意識から解放される必要がある。

エンジニアとしての知識だけでなく、言語・文化を熟知し、ビジネスにおいて日本と海外との橋渡しを行う「ブリッジシステムエンジニア」の需要は高い。富田さんは、「NexSeed沖縄校周辺は米軍基地があるため外国人居住率が高く、英語のアウトプットもしやすい環境にある」と、沖縄に「留学」することの魅力を語った。

大学が学習環境として恵まれていることに違いはないが、学びのチャンスは大学に限らない。学び続けるための環境は今後も増えていく。

(満井崚)