関東大学サッカーリーグは佳境を迎えている。第18節で勝利したものの、上位陣や降格争いのライバルとの試合に競り負け、残り3試合を残しリーグ11位と、すぐそこに降格が迫っている。

第16節は順大と対戦、0―2で敗北した。前半は一進一退の攻防が繰り広げられ、0―0で折り返す。後半は一転して相手ペースとなり、慶大は守勢に回ることになる。GK上田(総2)の好セーブも見られたが、52分、59分と続けて失点を喫する。その後も思うようにプレーできず、試合終了となった。

第17節は桐蔭横浜大と対戦。両チームゆずらない展開で始まるが、30分に桐蔭大がダイレクトシュートで先制すると、67分にも冷静なシュートを右隅に決め、慶大は2点差をつけられる。81分、MF小谷(環3)のシュートをFW田中(法4)が押し込み、1点を返すが、1―2で敗戦となった。

第18節は東洋大と対戦し、1―0で勝利した。前半はどちらも得点を決めきれない状況が続き、0―0で折り返す。後半は序盤からCKを多く得るが決めきれない。しかし78分、CKからDF八田(総2)の逸らしたボールを走り込んできたMF岩崎(商3)が決め、待望の先制点を奪う。この1点をGK藤川(総3)中心に守り抜き、勝ち点3をもぎ取った。

第19節は、首位を走る筑波大と相対した。迎え撃つ慶大は、守備に徹する戦術を取る。しかし、総得点リーグ首位の圧倒的攻撃力には敵わず、32分に先制ゴールを決められる。36分にも1点目と同様クロスから2点目を決められ、0―2で前半を終える。後半は反撃を試みるも力尽き、0―5で終了。惨敗を喫した。

第19節の試合後、須田監督は、「(大敗を受けて)いい意味で開き直って残り3試合戦いたい」と振り返った。絶体絶命の状況で、慶大ソッカー部は一丸となれるか。
(杉浦満ちる)