今月1日始発から31日終電までの1か月間、東急東横線日吉駅の発車メロディに慶應義塾の応援歌である「若き血」が使われる。慶應義塾のカレッジソングが発車メロディに使われるのは初めてとなる。
 
今回の企画は東京急行電鉄株式会社(東急電鉄)と慶應義塾、慶應連合三田会の共同で実施するものであり、今月15日に日吉キャンパスで行われる慶應連合三田会大会に合わせて実施される。慶應連合三田会が連合三田会大会を盛り上げるために、今年で歌われ始めてから90周年を迎えた「若き血」を日吉キャンパスの最寄り駅である日吉駅の発車メロディにすることを、同じく開業90周年を迎えた東急電鉄に提案したことで実現した。

今年の連合三田会大会のスローガンは「若き血を胸に未来へ」。当初は、大会当日1日のみの実施の予定であったが、今回の企画をより盛り上げるために1か月間実施することになった。例年、連合三田会大会には約2万人の塾員らが集まる。今年は「若き血」の発車メロディによって、より多くの集客を望める見込みである。

今回、発車メロディは連合三田会が選んだ。発車メロディとして採用されたのは、上り線が「陸の王者、慶應」の部分、下り線が楽曲冒頭の「若き血に燃ゆる者」の部分で、上り線と下り線それぞれ4.5秒間使用される。また、発車メロディの監修は理工学部卒業の塾員であり、エイベックス所属東京プリンの伊藤洋介氏が行った。

発車メロディーは、安全面や快適性を考慮するとともに、駅ごとに設定された停車できる秒数をベースに、鳴動できる秒数を決めて制作される。さらに、発車メロディーを鳴動させる秒数を決める際には、列車の停車する秒数を通常の発車ベルを使用した時よりも長くならないようにし、安定輸送を確保している。
 
東急電鉄の担当者は、「今後も状況を見ながら安全面ならびに快適性を鑑み、その駅の地域に根付いている・愛されている発車メロディーを導入していきたい」と述べた。また慶應義塾広報室の竹内健祐さんは「若き血の発車メロディを聞くためにでも連合三田会大会に来てほしい」と述べたほか、塾生や地域住民にも若き血や慶應義塾のことを身近に思ってほしいと語った。