11月30日、芝共立キャンパスで、「第2回 医・看護医療・薬 学生合同ワークショップ」が開催された。同イベントは、慶應義塾創立150年未来先導基金事業の一環。医師・看護師・薬剤師などを目指す学生同士の討議、交流を増進させ、医療に従事する各職種間での、より連携のとれた治療を促進する目的で企画された。

今回のテーマは「インフォームド・コンセント」。医師が、一方的な方針の押しつけによってではなく、個々の患者に応じて、十分かつ適切な説明を行うことによって得られる患者の同意を示す概念だ。

当日は、医学部、看護医療学部、薬学部のほか、他大学の学生などが集まり、様々な活動が行われた。

グループワークでは、「悪性リンパ腫と診断された20代の男子学生」など、いくつかの具体的なケースを想定し、治療の説明や同意のあり方などをめぐって各学生が議論。その後、各グループの成果が、ドラマ仕立ての形式などで発表された。

後半では「納得して医療を選ぶ会」代表の今井聡美氏、慶應大学病院の医師であり、かつ弁護士でもある大平雅之氏が、それぞれ実際に起きた医療トラブルの例などを示しつつ講演。既に臨床経験のある学生が参加していたこともあってか、質疑応答も活発だった。

「(普段接点のない)他学部の学生とも交流できて良かった。こうした学部横断的な試みは、今後も続いてほしい」といった感想が終了後に多く聞かれた。

 

薬学部 革新と伝統