関東大学バスケットボール秋季リーグ戦は、6勝12敗の8位という成績で閉幕。1部には残留したが、全試合を通じ苦戦した印象は拭えない。しかし、得点ランキングでは大元(環4)が2位、チームとしても10校中3位と健闘した。また、主将・福元(環4)はアシストランキングで堂々の1位。PGとしての役割を果たしたといえる。一方、失点ワースト2位も記録し、課題も残った。
(八木理志)

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僅差の敗北続く

先月10日の筑波大学との一戦。サワ(環2)の活躍などで慶大は第3Pまでにリードを10点に広げる。だが最終Pには差を詰められ、終了2秒前に相手のミドルシュートが決まり、善戦むなしく63―64で敗戦した。


悔しい敗戦から一夜明け、次なる相手は明大だ。序盤は黒木(環4)、西戸(総3)が活躍を見せたが、明大の速攻により7点差をつけられる。だが福元の3Pシュートなどを皮切りに攻撃に火が付くと、第3Pに見事逆転に成功。最後は得点を着実に重ね、71―62で明大を下した。


慶大には奮起が期待される
慶大には奮起が期待される
勝った勢いでホームに乗り込んだ慶大は、前回敗れた白大との勝負に挑んだ。前半は流れに乗れなかったが、大元らの連続得点もあり、試合終了間際にはバスケットカウントで1点リード。しかし、残り6秒で3Pシュートのフリースローを与えてしまい、2本決められ万事休す。筑波大戦に続き、またも1点差でのあまりに痛い敗戦となった。


翌日に迎えた法大戦は絶対に負けられない試合だ。試合は、前半から一進一退の攻防となるも、安定して得点を量産した慶大が後半もリードを守り抜く。最終Pでは法大のファールにも助けられ、ホームで悲願の勝利を果たす。記念館には大歓声が響き渡った。



続く24日の専大戦、序盤こそ相手の高さに翻弄され、ボールを手元に収めることができなかったものの、第2P途中のタイムアウトからは着実にシュートを決める。後半も安定した試合運びでそのまま試合は終了し、勝ち星を重ねた。


連勝から一転連敗街道へ

良い流れで迎えたのは、 猛者が揃う拓大との一戦だ。試合は途中まで両者互角で、慶大は前半までに58点を取るなど積極的な攻撃を見せた。

しかし、後半に入ると徐々に実力差が浮き彫りに。最後まで粘りを見せたものの、強豪相手に劇的勝利とはならなかった。試合後、阪口ヘッドコーチは「トーナメントで勝つ可能性が見いだせた」とコメント。前向きな様子だった。


次なる戦いの相手は31日、こちらも手強い青学大だ。この戦いは両者にとって対照的な内容となった。

慶大は、開始3分で3つのターンオーバーをとられ、インサイドの要である黒木の負傷交代もあり点差を広げられてしまう。対する青学大は、前半だけで10本以上の3Pシュートを決めるなど好調。結果、31点差での惨敗となった。


そして翌日、今季降格圏内に沈んだ国士大との最終戦を迎える。序盤こそ鳥羽(環1)らの連続3Pシュートなどでリードを奪ったものの、第2Pでは相手ディフェンスの前にわずか12得点。その後も慶大のシュート精度は低く、守備もふるわない。70―79で敗戦し、攻守に精彩を欠いた内容となった。


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振り返ると、決定力と守備力の両面において、インカレへの不安は拭いきれない。しかし、手ごたえを感じた試合もあった。インカレでは最大限のパフォーマンスを発揮し、今季掲げた「機動力」を見せてほしい。


■試合結果(10月10日~11月1日)

・10月10日 筑波大戦
●慶大63―64筑波大

・10月11日 明治大戦
○慶大71―62明大

・10月17日 白鴎大戦
●慶大62―63白大

・10月18日 法政大戦
○慶大73―66法大

・10月24日 専修大戦
○慶大92―79専大

・10月25日 拓殖大戦
●慶大93―105拓大

・10月31日 青学大戦
●慶大61―92青学大

・11月1日 国士舘大戦
●慶大70―79国士大


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