慶大保健管理センターは先月24日、デング熱と診断された患者の発生をSFCで確認したことを発表した。

発表によると、先月11日に海外から入国した人物が発熱のためSFCの同センターを受診。同センターは患者を医療機関に紹介し、16日にデング熱と診断されたという。

同センターは、患者の発熱が始まった時期を踏まえ、本件は海外で感染したことが明らかであると説明。SFC内外でのデング熱流行については否定した。なお、学校保健安全法により、患者は病気の完全な回復までの登校禁止措置がとられているという。

デング熱は、主に蚊が媒介するデングウイルスによって感染する病気。去年夏には都内で感染が広がり、公園が封鎖されるなど話題となった。空気感染や飛沫感染、接触感染はおこらない。同センターは、季節的に蚊の数がかなり少なくなっていることから「感染の拡大はまず起こらない」としている。

デング熱に感染すると、高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛といったインフルエンザに似た症状が現れる。同センターは、万が一疑わしい症状が現れた場合はすみやかに医療機関を受診するように呼びかけている。