喊声

喊声 1月号

絵画は世界を映し出す媒体の一つだ。画家は自分の見る世界を思いのままにいつの時代も描いてきた。しかし1960年代以降、写真という技術が生まれると絵画を取り巻く状況は一変する。特に米国では、広告をはじめとするマスメディアが人々の目を大量に奪っていった。そんな中、画家は一体どのようにして世界を描いたのだろうか

▼ポップアートは、時の流れの一瞬に「永続性」を与えたとされる当時の前衛芸術だ。ある画家は突然死という最期を迎えた女優を描くことで、人生の儚さを絵画で暗示したことを評価された。マスメディアに対し、絵画という伝統的に残されたメディアにしかない価値を、改めて見出したのがこのポップアートなのだ

▼現在は情報が氾濫する時代だというのは言うまでもない。知ることは驚くほど容易になったが、問題なのは、どの情報に信頼という価値を置くかどうかだ。昨日までは本当であった事実が、明日には嘘だと報道されることも少なくない

▼情報量に左右され、時に自分の答えを見失うこともあるかもしれない。しかし、それを恐れるのではなく、冷静に判断しようという意志も必要ではないか。そのような揺るぎない一歩を、年の幕開けと共に踏み出してゆきたい。  (藤浦理緒)

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