助けてください。大学での昼休み、一人でご飯食べるのが憂鬱なのです。どこに行っても人ごみ!おトイレdeランチ考えてます。トイレでの昼ごはんってどんな気分でしょうか。          (理1男)
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 ひぃー!これが流行りの「便所飯」かいな。嘲笑うは、他人の不幸が大好き!ファンタジー根暗坊主こと所員O(商2男)だ。
 便所飯の実態を知るためにも、これは面白い依頼だ。早速、所長I(文3女)に報告すんべ。
 「まずは、あんたが1週間便所飯やりなさい」「いやいや!本当ですか…?」「命令よ!」
 Oには、フェミニズムと権力を振りかざす所長を弱々しく睨み返すことしかできなかった…
 数日後の日吉キャンパスで、Oはストレスから過呼吸になりかけていた。そう、この日は便所飯の初日!キャンパスには弾けんばかりの若者の大群。あ、カップルが一緒にご飯食べてるよ。ははっ平和だなん。…何が平和だ!ちくしょうめ!
 プンプンしながらも、お腹を空かせたOは、お気に入りの生協のおにぎりを3つ握りしめ、適当なトイレに引き籠った。おもむろにおにぎりをかじり出すが、場の匂いが良くない。当然だ、ここはトイレ以外の何物でもないのだ。キャンパスのざわめきも少し聞こえてしまう。胸が苦しい。寂しい…。みんなでお昼食べたい。初日にしてOの心には、ぽっかり穴が開いてしまったのだ…。
 そんな悲痛な昼休みを過ごすこと3日間。Oは、はたと気付く。そうだ、もっと頭を使うべきだ。僕は頭が良いのだから。厳選したトイレで厳選した食材を食せば、静かで優雅なランチタイムを送る賢者となれるはずと。
 Oの足は協生館へ。そう、そう、協生館ではタ●ーズコーヒーのデニッシュとドリンクの数々という、オシャレフードが手に入る。さらに、協生館のトイレはキャンパス最高峰の清潔感を有しながら、学生がほとんど用を足しに来ない!
 協生館のトイレは白を基調とした清潔感ある造り。静かだ。心が洗われる。デニッシュを静かにコーヒーで流し込んだとき、Oは解脱した。
 「汝、我に続かば道は開かれん」
 1週間の「おトイレdeランチ」を実行し、役目を終え事務所に戻ったOは、所長にそう言い放つと、すっかり居心地のよくなってしまったトイレに引き籠った。   (とってい)