開演、ましのみワールド! シンガーソングライター ましのみ

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音楽の聴き方は時代とともに変容する。CDの時代は過ぎ去り、今日では定額音楽配信サービスを利用して音楽を楽しむのが主流である。

「だからこそ、イントロの衝撃によって、まず聴く人の心に引っかかることが重要だと思っています」

こう語るのは、昨年メジャーデビューしたばかりのシンガーソングライター、ましのみ(21)。慶大商学部出身である。

 

シンガーソングライターへの道

彼女は千葉県の出身。幼少期から歌うことや踊ること、楽器を演奏することが大好きで、「歌手になりたい」という夢をずっと心の奥底に秘めていたという。

そんな彼女の背中を押したのは、同じ商学部出身のシンガーソングライター、miwaだった。大学と音楽活動を両立させる彼女の存在は、いわばロールモデルだったと振り返る。

こうして彼女は高校3年の冬、本格的に音楽の道に進むことを決意。大学選択においても、音楽活動との兼ね合いやすさを考慮し、国立大学から慶大へ志望を切り替えた。

 

ましのみが繰り広げる世界観とは

ひとたび聴けば心をすっとつかまれる。中毒性満載のキャッチーなメロディの中に、独特な世界観を感じる。しかし、彼女にとってメロディは、詞に行きついてもらうための渡し船のようなものであり、ましのみにおけるシンガーソングライターとしての真髄は、むしろ詞の方にあると話す。

彼女が編む詞は、独特のワードセンスにあふれている。日々の生活や、授業での教授の言い回しの中から、面白いと感じたものを拾い出し、自分らしい伝え方を妥協せずに模索しているという。

また、曲のタイトルも目を引くようなものばかりだ。メジャーデビューアルバム「ぺっとぼとリテラシー」に収録されている「チャイニーズ再履修」は、彼女自身が中国語を再履修した経験から生まれた。

 

「ぺっとぽとレセプション」

2月20日、ましのみのセカンドアルバム「ぺっとぼとレセプション」がリリースされる。ファーストアルバムに続いて「ペットボトル」という言葉がタイトルに用いられている。ライブや配信で、常に2Lのペットボトルをかたわらに置いているうちに、周囲の目に留まりはじめ、今では彼女のトレードマークになりつつあるという。

メジャーデビュー前は東京を中心に活動していたましのみ。デビュー当初は、「全国」という言葉が得体のしれない敵のように感じられ、、自分自身を印象づけることに必死だった。しかしデビューから1年、日本各地でライブを重ねるうちに、聴き手に寄り添う気持ちが生まれたという。

「今では、聴いてくれる人を自分の世界に引き入れたくなるような、温かい気持ちを持っています」
まさに「レセプション」というわけである。

 

広がり続けるましのみワールド

今作のリリースに際しては、曲ごとにこだわりを持ったテーマを掲げたり、全ての音を一発でとったりするなど、新しいことに数多く挑戦した。
前作では、ハングリー精神の低下を恐れるあまり自ら抑え込んでいた達成感が、今作の完成時には強く感じられたという。

それでいて、彼女の作品に対する貪欲さは尽きることがない。
「いつか、自分で想像できないくらいビッグになっていたい。そして、武道館やさいたまスーパーアリーナなどといった大きな舞台でライブをしたいです。大きければ大きいほどワクワクします」
野心を隠さず、それでいて謙虚に高みを目指し続けるましのみ。いつの日か、「ましのみワールド」が日本を席巻することだろう。

(芳賀慶太)

 

【プロフィール】
ましのみ 
千葉県出身のシンガーソングライター。慶大商学部卒業。
15年「夢ノート」が第57回三田祭オフィシャルソングに選出される。昨年ポニーキャニオンからメジャーデビュー。
2月20日に2ndアルバム「ペっとぼとレセプション」がリリース。


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