横浜初等部、来春に開校

  横浜初等部の学校設置認可が下りた。同校は慶應義塾が設置する2校目の小学校として、週6日制や専科制などの特色ある教育をうたっている。教育の柱は「体験教育」「自己挑戦教育」「言葉の力の教育」だ。卒業生は湘南藤沢中等部・高等部へ進学する。横浜初等部からの12年間で一貫した連続性のある教育を施し、日本の初等中等教育を先導する新たな小中高一貫教育を目指す。        (堀内将大)

  横浜初等部(学校教育法による小学校)の設置を先月3日、神奈川県知事が許可した。同校は来年4月に開校する。慶應義塾の小学校設置は、幼稚舎に続き、2校目。

 卒業生は学校長の推薦により、「異文化交流」「情報教育」を特色とする湘南藤沢中等部・高等部に進学する。進学先を中等部、普通部、湘南藤沢中等部から選択できる幼稚舎と異なり、進学先を選択することはできない。湘南藤沢中等部・高等部との連携により、大学までを見据えた新たな小中高一貫教育を目指し、将来の社会の先導者を育てる教育を施す。

 横浜初等部および、湘南藤沢中等部・高等部での一貫教育は12年間のスパンで、生徒一人ひとりを多面的、総合的にとらえていくという。両校の教員は互いに一部の授業を兼務で担当するなど、相互交流の体制が用意されている。

 横浜初等部での日々の教育は「体験教育」「自己挑戦教育」「言葉の力の教育」を柱に展開。自ら能動的に具体的な観察、体験を促す。得意な分野に対するさらに高い目標設定による自信をもとにした、苦手分野への挑戦など、困難に直面しても粘り強く解決する能力を養う。また、思考力の中心となる「読み・書き」、他者との協働を可能にする「聞く・話す」力を訓練し、相手に伝わる自己表現ができるようになる教育を掲げている。

 授業は週6日制。十分な授業時間を確保し、「真のゆとりある教育」を目指すという。専任制が特徴だ。異文化交流の根幹をなす英語教育については1年生から複数の専科教員がきめ細やかな授業をする。音楽・図画工作・体育も低学年から専科制になっている。5・6年生からはすべての科目において専科制となる教科担任制をとる。

 新たな教育を宣言している一方で、基本的資質を育む場としての小学校に普遍的な教育をも重視している。言葉の響きや文字の美しさに触れ、日本人として不可欠な教養の素地を養う「書道・古典」、学習指導要領の生活科と家庭科をつなぎ、家庭とその環境を考える「生き方科」などがその例だ。

 校舎の所在地は神奈川県横浜市青葉区あざみ野南3―1―3。今年11月に竣工予定。
 募集人員は1学年、男子66人、女子42人の計108人。試験は11月17日から順次行われる。