
黒票 法学部政治学科 2年生 出馬歴1回
黒票氏は法学部政治学科の2年生で、昨年12月の不成立に終わった塾生代表選挙に続き、今回が2度目の出馬となる。
今回の出馬の理由も前回同様、塾生代表選挙成立要件である「投票率10パーセントを実現すること」だ。今回も以下の三つの公約を掲げる。
(1)選挙成立による、全塾協議会の存続
(2)自治会費の分配
(3)大学当局との交渉
黒票氏にとっての理想の慶應義塾大学とは全国から精鋭が集い、金銭的・経済的理由に左右されることなく、誰もが自由に学問を追求できる、活発で開かれた学びの場。現状の慶應は一人ひとりの塾生が、慶應という学びの共同体の一員であるという意識を十分に持ちきれていないことが課題に挙げる。
塾生代表選挙の投票率が低く、全塾協議会への関心も高くない現状は、学生たちの自治や大学生活への主体的な関わりが弱まっていることを示している。「単純な比較はできない」とするも、有権者数が近い稚内市の市長選では投票率が約60%に達しており、人数規模が似ていても意識次第で参加率に大きな差が生まれることを黒票氏は指摘する。
この背景には、日々の忙しさや個人志向の強まりに加え、自治機関の活動が自分の大学生活にどのようにつながっているのか、実感できない学生が多いことがあると分析する。この現状をただ悲観するだけでなく、「自治の意義を見直し、学生自身がより能動的に学びの場を築いていくきっかけにできれば」と訴えている。
全塾協議会や塾生代表の意義として、塾生の声を大学に届け、学生生活をより良くするために活動することを挙げる。自らの生活に直結する役割であることが伝わりづらいため関心が薄れがちだが、「自治を通じて学びの環境を豊かにする重要な意義を担っている」と述べた。
「今回こそ、選挙成立だ!!」と力強く意気込みを語り、締めくくった。
(本人の希望で文面回答)
(徳永皓一郎)