ついに就職活動(以下、就活)が始まる。就活関連のさまざまな情報が溢れる現在、どのように情報を調べ、自分に合った企業を選べばいいのか。手始めとして、就活サイトの登録を始める学生も多いだろう。そんな時にぜひ参考にしてほしいのが、「ブンナビ×読売新聞2025(以下:ブンナビ)」という就活サイトだ。

「ブンナビ」は、全業種の情報を網羅的に扱っている総合就活サイト。企業情報のみならず、就活に役立つコンテンツが幅広く提供されていて、毎年10~11万人の学生が利用しているという。企業選びから内定後の企業比較まで、就職までのほぼ全てのプロセスを網羅できるような情報が魅力。就活の第一歩としておすすめのサイトだ。そこで今回は、「ブンナビ」を提供する文化放送キャリアパートナーズの倉澤さんに、「ブンナビ」の使い方を聞いた。

 

サイト上では、「企業検索」や「企業比較」などを『四季報』に基づいて検索することができる

 

『会社四季報』を基にした客観的データが強み

「志望企業が定まっていない学生に試してみてほしい『ブンナビ』の使い方は、キーワードや項目を絞った企業検索です」と倉澤さん。「新入社員の定着率」や「女性の管理職比率」、「売上高」など、自分が重視する項目を選択して検索すると、それらの条件を満たした企業が上位からズラーっと出てくる。自分が今まで知らなかった企業を知ることで視野が広がると同時に、自分に合った企業を見定めていくことができる。

その際に活きてくる「ブンナビ」の強みが、提供するデータの客観性だ。東洋経済新報社と提携することで、『会社四季報』に掲載された企業情報を確認することができるからである。多くの就活サイトでは、企業が掲載料を払うことで自社のPRを行っている。その一方で、「ブンナビ」は『四季報』を基にした企業情報を掲載しているため、業績データなど事実ベースで客観的な情報を得ることができるのだ。

企業に聞きづらいことも、客観的データを基に調べることができる。例えば、福利厚生を重視する学生が増えてきたが、学生が「有給の取得率」を企業に直接聞くことはなんとなく躊躇われるだろう。『会社四季報』のデータが提供されているからこそ知り得る企業情報だ。OB・OG訪問や企業のホームページなどの主観的データに、「ブンナビ」で得られた客観的データを組み合わせることで、より精度の高い企業分析が可能になる。

その後は、インターン検索機能を使って、サイト内や企業ホームページまで直接飛んでエントリーまで済ませることができる。その際に、企業の客観的情報を参照しながら志望動機を書くという使い方ができるのも魅力だ。

 

「ちょっと知りたいけど、誰かに聞くのもちょっと…」に答える動画作り

検索機能で企業を分析してエントリーが終わったら、次に待ち受ける課題は面接だ。新型コロナウイルスの影響で数年前からオンライン面接が一般的になっていたが、最近は対面面接も増えてきた。面接の実施形式によって、マナーも異なる。「ノックは何回すればいいの?」「どんな服装で望めばいいの?」という、「ちょっと知りたいけど、誰かに聞くのもちょっと…」という疑問を持つこともあるだろう。それに答えるために「ブンナビ」が提供するのが、「キャリアWEBガイダンス」という1本10分程度の就活お役立ち動画だ。今後、就活に関するキーワードや動向を学べる、さまざまなコンテンツがアップロードされる予定だ。

 

「新卒採用人数(大卒)男女比」などさまざまな指標で企業比較ができる

 

面接を終えると、ついに内定取得になる。複数内定をもらう学生が増えている(「2023年卒ブンナビ学生調査(23卒最終回)」より)中で、どの企業を最終的に選ぶかが非常に重要になってくる。そこで助けになるのが「企業比較」機能だ。設立年月日や上場年月日などの基礎的な情報から、平均年齢や平均年収といった財務データ、「企業の社会的責任」であるCSR(Corporate Social Responsibility)に関連したデータなどを、項目別に比較することができる。内定をもらった企業をさまざまな視点から見ることで、自分が心から行きたいと思える企業選びが可能になるのだ。

 

新聞を読んで話の厚みを

東洋経済新報社のほかに「ブンナビ」と提携しているのが、読売新聞社だ。ブンナビ会員が読売IDを取得し“就活会員”になることで、読売新聞オンラインのほぼ全ての記事を半年間無料で読むことができる。

 

「 (新聞を)読んでいる人と読んでいない学生では、話していて話の厚み・広がりが違いますね」、と倉澤さん。インターネットやSNS上でたくさんのニュースを得られる今だからこそ、新聞社という出どころからの情報は信頼できる。新聞を日常的に読むことで、ある程度世の中の流れが把握できると同時に、面接やグループディスカッションで問われる時事問題への対応力を得ることができるようだ。倉澤さん自身も就活中に「新聞読んでおいてよかったな」と思うことが多々あったという。

 

サイト上では『就活ON!』バックナンバーも閲覧可能だ

「ブンナビ」では、読売新聞の就活に特化した記事『就活ON!』という記事も閲覧可能だ。OB・OG訪問前に知っておきたいマナーや業界の常識、さまざまな業界で働く人のインタビューが掲載されている。就活に関する身近な知識を得られるため、ニュース記事意外にもぜひチェックしてほしい。

 

妥協のない企業選びを

最後に、就活にこれから臨む学生へのメッセージを聞いた。

「就活という答えがないことに対して活動していくので、不安になると思います。やっぱり早く内定が欲しいし、周りの人も気になると思います。一人ひとり何を重視するかは違ってくるので、自分がどうしたいかを大事にして、色々な企業を見ていった方がいいと思います」

転職が一般化しつつある現在でも、1社目に就職する企業は重要だ。「一人ひとりに合ったテーマを見つけるコンテンツの1つとして、『ブンナビ』をはじめとしたさまざまなサイトを自分に合わせて使い分けてほしいです」と倉澤さんは語った。企業選びから内定後まで、就活を幅広くサポートしてくれる「ブンナビ」。就活の第一歩として、活用してみてはいかがだろうか。

 

ブンナビ×読売新聞2025 サイトURL

https://bunnabi.jp/2025/index.php

 

 

山下和奏