《慶大文学部専攻を知る》教育学、心理学、図書館・情報学専攻

文学部の希望専攻申し込みが、12月中旬に締め切りを迎える。文学部に設置された専攻は全部で17に分かれる。塾生新聞は、全17専攻それぞれに所属する学生にアンケート調査を行った。

今回は、教育学、心理学、図書館・情報学専攻を紐解いていく。教育学専攻は「教育学部」とは違うのか。心理学専攻、図書館・情報学専攻が「エグ専攻」と呼ばれるのはなぜか。学生の生の声を、後悔のない専攻選択をする一助としてほしい。

教育学専攻

教育学専攻を選んだ理由は?

身内に教員が多く、もともと教育という営みそのものに関心があった。当初は文学系と迷っていたが、1年春学期に履修した山本正身先生の教育学がきっかけで近代以降の日本教育史に関心を持ち、教育学専攻に決定した。(教育学専攻2年)

専攻説明会で眞壁先生のお話を聞いて、学びたいことと合致していたから。(教育学専攻2年)

教育の諸問題や教育行政などに興味があったから。(教育学専攻2年)

 

〇他に迷った専攻はあった?教育専攻にした決め手は?

知り合いの多い人間科学専攻と迷った自分の興味が強い方を選んだ(教育学専攻2年)

 

〇必修の授業ではどんなことをしているの?

教育学専攻必修科目のテキスト

進級要件科目である教育学概論のほか、教育史・教育学史・教育心理学概論・比較教育学が必修である(2022年度)

教育学概論
教育学を学ぶ上で基礎となる内容を学ぶ。担当の先生の専門分野に沿って授業が進(教育学専攻2年)

②教育史

日本やヨーロッパの教育の歴史を学ぶ。(教育学専攻2年)

③教育学史

西洋の教育思想を扱う。ロック・ルソー・フレーベルなどの思想家が教育をどのように考えていたかを講義形式で学。内容は難解が、眞壁先生の説明がわかりやすく、面白さがわかればハマ。ミュージアムの話り、美術館に行きたくなる。(教育学専攻2年)

教育心理学概論

幼児の発達を学ぶ。赤ちゃんの実験動画をたくさん見るので癒されます。期末のテストは、全ての範囲から満遍なく出されるので、良い成績を狙いたければ早めの準備が必要。(教育学専攻2年)

比較教育学

世界各国の教育を比較する。春学期は先生の講義&グループディスカッション。秋学期は、担当の生徒が発表・授業をする形式。間篠先生が優しい。(教育学専攻2年)

他国と日本の教育内容や制度を比較を通して学んでいく。「韓国と日本の英語教育」「イギリス公立学校でのいじめ対策」など。(教育学専攻2年)

 

〇「原典講読」の授業では何をしているの?

15人程度のクラスに分かれ、各学期で教員が指定した教育学に関する英語の文献を読み進め。扱う文献は担当教員の専門分野によるが、私のクラスでは春は明治時代の日本教育史、秋は教育心理学や行動遺伝学に関する論文を読んでい(教育学専攻2年)

先生によってかなり違が、英語の文献を各自読んできて、担当者が発表をしたり、みんなでディスカッションをしたりする。発表者になるとレジュメを作るのが大変。先生よっては英文の量が多いのできついこともあクラスみんなで協力して頑張る(教育学専攻2年)

クラス少人数制なので、このクラスで仲良くなれ(教育学専攻2年)

 

教育学専攻で面白いことは?

講義を通して、自分の送ってきた学校生活や受けた教育に対して新たな視点が生まれること。選択科目では「教育学特殊116」で必修科目よりもさらに踏み込んだ内容を扱うため、自分の興味に沿う講義を履修すると充実度の高い学びが得られ。私はちくま新書『教育格差』の著者である松岡亮二先生の授業を受けた。日本の教育格差の現状に関する講義やディスカッション等内容が充実しており、毎回楽しみにしていた。(教育学専攻2年)

「教育」は誰しもが身をもって体験してきたはずなのに、不思議なことにいざ「教育とは何か」と聞かれた時に、パッと明確な答えを出せる人は少ない。教育には正解がない(人によって異なる)からこそ、問い続けることに面白さがある。また、この問いを自分の興味のある分野と関連づけて追求できる自由度の高さ魅力。(教育学専攻2年)

 

教育学専攻で大変なことは?

全て同じ教育学としてくくられてはいが、必修科目で史学・哲学・心理学など、幅広い分野を履修する。関心のない領域でもある程度勉強しなければならないが大変。(教育学専攻2年)

ほとんどの授業で出席を取るので、1限にある時は早起きが大変です。課題が重い授業が多く、みんな常に課題に追われているイメージ。でも器用に&クオリティの高い回答をする優秀な学生が多い。(教育学専攻2年)

 

教育学専攻に向いているのはどんな学生だと思う?

どんな切り口であれ、教育になんらかの興味がある人。よく誤解されが、教育学専攻で学ぶ教育学は「先生になるための学問」ではない。本専攻の学びは人間・社会を教育という視座から考察していくものなので、自分なりの関心のあるテーマが見つけ、それに真摯に向き合っていける学生が向いている。(教育学専攻2年)

子どもが好きな人。ディスカッションに積極的に参加できる人。教育に関心がある人。(教育学専攻2年)

他の専攻と比べてジャンルの幅が広いため、教育について幅広く興味を持っている人。教員志望である必要は全くない。この専攻で教師になるための勉強はしません。(教育学専攻2年)

 

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