10月2日から30日にかけて、システムデザイン・マネジメント研究科主催、日本経済新聞社寄附講座「低炭素社会におけるエネルギーマネジメント」が一般に公開して開催された。
本連続講義は10月の毎週金曜日全5回、各分野から招かれた専門家が、省エネ、省CO2に向けた社会全体のエネルギーマネジメントに関する現状と課題、今後の取り組みについて講義を行うもの。
この問題で著名な5人の専門家たち(村上周三氏、茅陽一氏、柏木孝夫氏、石谷久氏、中上英俊氏)が、それぞれの視点から、家庭、民生、交通、産業におけるエネルギーの消費、発電方式の現状を述べ、新エネルギーの導入など、今後のエネルギーマネジメントについて示した。地球環境産業技術研究機構の茅氏の講演では氏自身「SF」と評するものも含め数多くの技術的可能性が紹介され、発想の斬新さからか会場からは感嘆の声も漏れ聞こえた。
毎回参加者から多くの質問が出されるなど、鳩山新政権のCO2排出25%削減の公約を受けて、CO2問題に対する関心の一層の高まりが感じられる連続講義となった。