10月23日、日吉キャンパスの来往舎で、慶應義塾先端科学技術研究センター、横浜企業経営支援財団、川崎市産業振興財団主催「慶應義塾・横浜・川崎 産学連携セミナー~グリーン思考のものづくり~」が開催された。セミナーは、京浜地区の産学連携推進の一環として企画され、大学と企業の双方から、環境に配慮した製品開発の可能性についての発表が行われた。
前半では、大学側から、循環型社会に向けた製品開発の要素技術についての研究が発表された。同大学理工学研究科基礎理工学専攻の松浦秀一教授は、グリーンプラスティックとケミカルリサイクルをテーマに、グリーンプラスティックの現状と開発可能性について、講演した。また同研究科総合デザイン工学専攻の粟野祐二教授は、ナノテクノロジーの世界的取り組みについて解説した。
後半では、企業側から、環境問題にとりくむ企業姿勢や環境を意識した技術が紹介された。株式会社協同インターナショナルの代表取締役社長、池田謙信氏が同社のグリーン技術について解説。また富士ゼロックス株式会社CSR部環境・社会貢献推進グループ長の秋山裕之氏が、低炭素社会に向けた同社の取り組みについて講演した。
満席状態の会場では、聴衆が渡された資料を手に、熱心に講演に聞き入っていた。