評論 《夏の博物館・美術館特集》かなの美展「やまとうたの風趣」(大田区立熊谷恒子記念館) 編集局 2018年8月6日 熊谷恒子と古典 恒子は平安時代の古筆の臨書を繰り返し行ったことにより、その気品あふれる文字を会得したといわれる。館内に展示されている著書『書道 かな―基礎から創作まで―』の中の言葉にも、「いろはから基礎をしっかりと身につけ、古典を十分に知った上で既存のものを打破して違ったものを考え出す、あるいは新しいものを創り出すと言うことが創作の一般」とある。恒子は古典に向き合い、その筆づかいを学んだからこそ、彼女自身の書風を作り上げることができたのだろう。 平安古筆さながらの筆遣いを間近で鑑賞できる(「ものゝふの」柿本人麻呂、万葉集) 凡河内躬恒の長歌をしたためた迫力のある作品(「ちはやふる」凡河内躬恒、古今和歌集) 関連記事 Tags: 企画 特集 評論 Continue Reading Previous: 《夏の博物館・美術館特集》明治150年記念 明治の夢二(竹久夢二美術館)Next: 《ART COLUMN特別編》夏の博物館・美術館特集 Pages: 1 2 3 関連記事 評論 〈論考〉クリエイティブに未来の日本社会を考えてみる!~辻愛沙子氏インタビューを通じて〜 編集局 2022年9月5日 評論 専門家に訊く「表現の不自由展・その後」 第1回 現代思想の観点から 編集局 2019年11月19日 評論 《コラム》メテウスの刹那 #1「椅子」 編集局 2019年9月18日