優勝へ、夢繋ぐ6連勝 ~関東大学バスケットリーグ戦

 関東大学バスケットボールリーグ戦は、十月八日までに第五週の日程を終えた。第一週・東海大戦、第二週・青学大戦を共に一勝一敗で終えていた塾バスケットボール部は、第三週・法大戦以降白星を重ね、第五週終了時点で八勝二敗とし、一部リーグの二位につけている。慶大の優勝のためには、直接対決での得失点差の関係上、慶大が残り四試合を全勝し、かつ東海大が二敗以上した場合。慶大は今後、第六週に日体大と、第七週に早大と対戦する予定である。
 
 
 法政第一戦
 ▼九月二十三日 ○
 【慶大94―93法大】

 序盤から、両チームの点の取り合いになる。前半は法大が5点リードするものの、慶大も粘りを見せ、87―87で延長戦へ。C竹内公(総4)によるバスケットカウントを獲得した慶大が、法大を振り切った。
 
 
 法政第二戦
 ▼九月二十四日 ○
 【慶大92―76法大】

 1Qは法大リードで終えるが、2Q以降、慶大は堅実なディフェンスからリズムを掴むと早い展開から得点を重ね、一気に逆転に成功する。4Qには 20点の大量リードを奪うと、「ファウルが込んだから」(佐々木ヘッドコーチ、以下HC)という理由ながらC竹内公に代えて、リーグ戦で初めてC趙も投入。余裕も見せ、法大を振り切った。
 「土日で2勝するのは、去年からの課題だった」と、主将のF酒井(環4)、そして佐々木HCは口を揃える。既に二敗の慶大にとって、リーグ優勝を目指す上ではもう落とせる試合は無い。そういう意味でも、実力的に拮抗している法大相手に二勝出来たのは大きかったと言える。
 次週は首位・日大との対戦である。「慶大のペースであるスピーディーな展開に持ち込めば勝てる」。酒井の目は、しっかりと前を見据えていた。
 
 
 日大第一戦
 ▼九月三十日 ○
 【慶大77―69日大】

 勝負の決め手となったのは、ゴール下を競り合う両チームのセンターのマッチアップ。身長で僅かながら上回る日大の太田を慶大の竹内公がシャットアウトし、これが慶大の勝利に繋がった。
 この日の竹内公は誰よりも気合が入っていた。キレのある動きでリバウンドを取り、積極的にスティールし、ダンクも三本決めた。数字を見ても、リーグ戦では今季ここまでで最多タイの28得点。リバウンドも20本取ってみせた。佐々木HCは、「全日本に残った竹内公と、全日本から漏れた太田との違いが出た」と話す。世界選手権を戦った竹内公のプライドが、太田に本来のプレーを許さなかった。
「去年の日大戦は初日に勝って翌日のゲームで負けてしまった。明日も勝てるようにしたい」。試合中の気迫はどこへやら。当の竹内公本人は、相変わらずいたって涼しげにとしていた。
 
 
 日大第二戦
 ▼十月一日 ○
 【慶大94―84日大】

 前日に勝利した勢いのままに、この日も勝利を目指した慶大だったが、日大のF菊地や、前日は不調だったC太田の活躍もあってなかなか相手を突き放せない。この日はチームをまとめる佐々木HCが不在。「普段と細かい部分で違いがあった」(F酒井)こともあり、4Q序盤に1Q以来のリードを許してしまう。
 だが、ここで粘れるのが今の慶大の良さ。一進一退の攻防から、G小林大(総1)とF香川(環3)が連続で3点シュートを沈め、再びリードを広げる。最後は日大がファウルゲームを仕掛けてきたがこれを落ち着いて凌ぎ、前日に続いての勝利を決めた。
 これにより、二敗を守った慶大の優勝の可能性が僅かながら膨らんできた。酒井は「全勝していくしかない。次の専修大戦では当然二勝が必要。確実に自分たちのプレーをして(専大を)ねじ伏せる」と語っていた。
 
 
 専修第一戦
 ▼十月七日 ○
 【慶大107―87専修大】

 「残留に向けて後の無い専修大が必死になって向かってくることは分かっていた。それにも関わらず、受けに回ってしまった」。今リーグ戦初の100点ゲームでの勝利にも、F酒井の表情は晴れなかった。
 この日の相手は、開幕からここまでの八試合で勝利の無い専修大。だが、その相手に対してリードこそすれなかなか突き放すことが出来ない。3Qには相手のゾーンディフェンスに対応しきれず、酒井は何度もターンオーバーを許すなどしてミスを重ねてしまう。「今日は落ち着きがなかった。明日は、ディフェンスやルーズボールにしっかり対応していきたい」。
 この日青学大が敗れたため、慶大は二位に浮上した。上には東海大しかいない。それを考えれば、残りの試合は絶対に落とせない。翌日のゲームは、正念場となってくる。

 専修第二戦
 ▼十月八日 ○
 【慶大106―64専修大】

 前日は、勝利も課題の残る内容で試合を終えた慶大。しかしこの日は、結果も内容も伴った、文字通りの快勝だった。
 序盤は前日同様にお互い激しく点を取り合う展開に。だが、この日は佐々木HCいわく「チームディフェンスが堅く」、後半以降は専修大の攻撃を完璧に封じ込めた。この流れはオフェンスにも波及し、F酒井やC竹内公だけでなく、F香川やG小松(総3)も得点を重ねる理想的な展開に繋がり、42点差で専修大を入れ替え戦に追いやる勝利に繋がった。
 それでも佐々木HCは「フィールドゴール後のゾーンプレスが課題」だとした。最高の内容にも決して満足はしない。これならチームは、まだまだ成長できるはずだ。
 F酒井「調子は悪くない。次の日体大戦でも受けに回らずに戦っていきたい」。