教養研究センター主催の「第8回庄内セミナー」が8月29日から9月1日にかけて、開催された。本イベントは、「庄内に学ぶ〈生命(いのち)〉―心と体と頭と―」をテーマに山形県鶴岡市に滞在する体験型セミナーで、今年は学部生と大学院生、計27人が参加した。

 

開催地の鶴岡市は、山伏の修験の地である出羽三山のほか、2‌0‌0‌1年に慶大が開設し最先端のバイオテクノロジーなどを研究している鶴岡タウンキャンパスがある。

火渡りをする参加者(写真=提供)

参加者は、初日と最終日に「生命」をキーワードに思考ツールのひとつであるマインドマップを作成し、期間中の活動による考えの変化を明確化した。2日目の午前には、湯殿山注連寺で住職の話を聞き、即身仏を拝観した。午後は慶大先端生命科学研究所で最先端のバイオ研究について学んだ。3日目は終日、山伏修験体験が羽黒山で行われ、白装束に着替えた参加者らは滝行や火渡りなどを体験した。夜は出羽三山神社で行われる八朔祭を見学した。

 

そのほか、旧庄内藩主酒井家18代当主の酒井忠久氏や地元の風土に詳しい東山昭子氏、慶大の岡浩太郎教授や大出敦教授が講演を行った。全行程を通し、参加者らは「生命」に対する多くの気づきを得た。