12月25日から27日にかけて、国立オリンピック記念青少年総合センターで、「第30回国際学生シンポジウム」が開催された。同シンポジウムは選考を突破した200名近くの学生らが参加する、日本最大規模のディスカッションイベント。参加者は国際秩序、日本経済、アイデンティティ、環境といったテーマごとに13の分科会に分かれ、3日間寝食を共にしながら議論をした。開催期間中には、「国際協力師」として活躍する山本敏晴氏による基調講演や、各分科会が議論の成果を発表し合う全体報告会なども行われた。

 同シンポジウムは、外務省や国際交流基金、日本経済新聞などの後援を受けているが、運営委員会の51名は全て現役の学
生。議論での問題提起、司会進行のほか、イベントの宣伝、渉外活動なども運営委員会の学生が行った。

 運営委員会、一般参加者ともに、慶大から多くの学生が参加。アイデンティティ分科会チーフ・河本尭大さん(政1)は「シンポジウムの魅力は何より、人との出会い。様々な背景を持った人々から得るものはたくさんあった」と振り返る。

 同シンポジウムのテーマは「議論のサイコウ」。運営委員長の菅原敬弘さん(早大2年)は、「話し合うことの意義を『再考』し、終わった後も自分達で議論の場を『再興』してもらいたい。そのための『最高』の場を提供したかった」と語った。