プラネタリウム 圧縮

星に包まれる感覚を味わおう

神話でもよく語られ、北極星など、古来から人々の生活に根付き親しまれてきた星。満天の星空は人の心を癒す。7月は七夕、8月はペルセウス座流星群など夏には星空を見上げる機会が多くある。夏休みの予定に、ぜひ星空鑑賞を加えてみてほしい。

都心では見えないと言われがちな星だが、実は一等星と呼ばれる極めて明るい星は都内でも十分に見える。住宅地などで、明るい街灯や月を背にして立ち、目が暗さに慣れるまで10分ほど待つと見えやすくなる。また綺麗な星空を見るには山といった標高が高く空気の薄い場所に行くのが最もよい。

しかし星空が見られるのはなにも屋外だけではない。より気軽に星を見たければプラネタリウムがある。コニカミノルタプラネタリウム「満天」では、夏のプログラムとして「天の川 星とアロマの夕べ」「One Planet the Earth 未来は星空の中に」「ALMA まだ見ぬ宇宙へ」の3つが上映されている。

支配人の平井明さんは「プラネタリウムは星空を見るのに場所と季節と時間を選びません。夏の真昼に、冬の星座であるオリオン座を見ることだってできるのです」とプラネタリウムならではの魅力を話す。

満天ではただ星が見られるというだけでなく、6つのプロジェクターを駆使した映像美によって宇宙の神秘や地球という星の美しさ、最新鋭の天体望遠鏡についてなど天文学的に星を知ることができる。

「天の川 星とアロマの夕べ」は上映中にラベンダーのアロマが香るなど、星の持つ神秘的でロマンチックなイメージを存分に生かしたプログラムとなっている。

 

「One Planet the Earth」は満天の10周年記念プログラムで主題歌にJUJUさん、ナレーションに瀬戸康史さんを起用するなど豪華なプログラムだ。サンシャインシティという立地からカップルや家族連れの多い満天だが、プログラムに出演している芸能人目当てに訪れる一人客も少なくない。また座席の肘掛けが自由に上げ下げできるため、自分のスペースを確保することも、カップルシートのようにすることもできる。

 

プラネタリウム2 圧縮

広報グループの北陽子さんは「プラネタリウムは時間も料金も映画の半分ぐらいです」と話す。このように上映回数が多くふらっと立ち寄れるのがプラネタリウムだ。

池袋という大都会でひっそり息づいている星空。明るい街の中で弱まっていく星の光は、プラネタリウムの中でその輝きを取り戻す。そこに広がるのはただの星空ではない。見たことのない、新しい星空に包まれてみてはどうだろうか。  (向井美月)