通信教育部長が語る~通教生の特徴と実態

 今年度も夏期スクーリングが始まり、通信教育生(以下、通教生)がキャンパスに通い始めた。熱心にスクーリングに通う通教生を教授はどのように感じているのだろうか。通教生の実態と通学生との違いについて、通信教育部長の西脇与作教授に伺った。

 西脇教授が感じる通教生と通学生との大きな違いは、通教生は学生である以前に社会人であるということ。社会経験が豊富な点は通学生との大きな違いだ。また、通教生の多くは学ぶことに対し、目標意識がはっきりしている。実際、通教生の授業態度は通学生に比べると非常に真面目だという。授業中の私語はなく、遅刻もなく、先生からの問いにも積極的に答え、授業後は質問のために列を作っている。そうした熱心さは、通学生が見習うべき点であろう。

 通教生の授業態度は昔から一貫して真面目だが、通信教育の現場において変化も見られる。その一つが通教生の数だ。昔は4000人近い通教生が夏期スクーリングに通っていたが、現在は半分の2000人程度まで減っている。また、通教生の学歴も変化しており、昔に比べ全体的に高くなっている。教授によれば、通教生の3分の1は大学を卒業しており、短期大学や専門学校の卒業生等を含めれば、通教生の半分を越えている。中には博士号を持つ通教生までいるそうだ。

 これからは通教生の学習環境も変化する。西脇教授は通教生の学習環境の向上を目指し、eラーニングの早期導入を考えている。eラーニングとは、予め録画した授業をネット等で配信し、好きな授業をいつでも受講できるシステムだ。昨年、慶應ではeラーニングを試験的に行ったところ、予想以上の好評。そこで現在、来年4月からのシステムの導入を計画中だという。

 最後に、西脇教授に通教生に対するメッセージを伺ったところ、「夏期スクーリングに通う中で、慶應の教育理念や雰囲気を直に感じ、慶應の精神を身につけてください」と笑顔で語ってくれた。

(鈴木謙)