東京都港区 五輪開催中心地としての今までとこれから

区役所も祝福ムードを見せる
今年9月に開催地が東京に決定した2020年の東京五輪。多くの塾生がどのような五輪になるのかと期待に胸躍らせていることだろう。三田キャンパスがある東京都港区は五輪開催の中心地になる。

トライアスロン競技場の建設予定地はお台場海浜公園、都内での客室数が最多であり、交通面ではJR品川駅がある。五輪開催の中枢を担うと言っても過言ではない。港区役所企画経営部企画課の山口裕之氏と吉村未来子氏に港区の五輪招致までと今後の取り組みについてお話を伺った。

五輪招致までの期間、港区は東京都が主催する招致活動への協力を区民に促すという趣旨の下、東京招致気運醸成事業を行ってきた。例えば、品川駅通路の街頭ビジョンでのPR映像の放映、またメモ帳やボールペンなどの五輪招致関連グッズを作成し、地域のイベントなどで無料配布した。

さらに注目されるのが、オリンピック・パラリンピック選手による区内の小中学校での講演会だ。吉村氏は、「選手らの経験を話してもらうことで子供たちにスポーツを好きになってもらいたかった」とその狙いを話す。また、昨年度のみなと区民まつりでは男子体操の内村航平選手をゲストとして招待。イベント中でのパレードに参加した。

また、特に力を入れて入れて取り組んだ活動を聞くと、「地元の町会・自治会や商店街に招致気運醸成事業に協力してもらったこと」だと吉村氏。町会・自治会掲示板には招致ロゴ入りポスターを掲示してもらい、塾生おなじみの慶応仲通り商店街など区内の商店街には、歳末セールの景品としてグッズを配布してもらった。

では、東京五輪開催が決定した今、港区は今後どのようになっていくのだろうか。山口氏によれば、「港区長が示す『安全・安心なまちづくりを目指す』という方針を、五輪招致を契機に、外国人観光客の増加をはじめとした様々な動向を踏まえ、いっそう推進させていきたい」と話す。例えば、港区では、東日本大震災以降、津波対策として海抜を示す看板を設置しているが、外国人にも分かるよう、英語での表記も行っている。今後は帰宅困難者対策にも注力する予定だという。

また、お台場海浜公園がトライアスロンの競技予定地であることに関して、「港区を経由する人の増加が予想されるため、人の流れの変化を掴んでいく必要がある」と話した。

さらに山口氏は、五輪と学生の関わりとして1998年の長野五輪で行われた「一校一国運動」という一つの学校が五輪参加国のうち一国を選択して応援する活動が2020年東京五輪でも行われるならば、「塾生と五輪のつながりも深まるのではないか」と期待をにじませた。

日々通い慣れた港区が2020年にはどのような街へと進化を遂げているのだろうか。未来に期待を膨らませつつ、港区の地道な取り組みに今後も注目していきたい。(小町栄)

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2020年東京五輪開催決定を受け、慶應と各地の”声”も取り上げております。
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