矢上キャンパス

静かな環境で研究に取り組む
日吉キャンパスの喧騒を通り抜け、坂道を下っていくと、木々に囲まれたキャンパスが姿を現す。理工学部がある矢上キャンパスだ。理工学部では1、2年生は日吉キャンパス、3年生から矢上キャンパスで学ぶ。1年生は学門1―5に分かれており、各学門によって2年生の時に所属できる学科が決まっている。専門性が高いと思われがちだが、1年生の間は学門にとらわれずに幅広く学ぶことが出来る。日吉キャンパスでは語学や体育を履修したり、理工学部設置の総合教育セミナーを履修したりとさまざまだ。
2年生で所属する学科は志望をもとに成績によって決まるが、ほとんどの学生が希望通りの学科に進めるという。管理工学科に所属する小野田百花さん(理3)は「社会を数学の観点から研究したい」という思いから、生産システムや都市システム、環境問題などを研究対象とする管理工学科に決めたという。2年生で学科に分かれてからは実験なども行って専門的な内容になり、3年生になってからはさらに深まった内容を学んでいる。理工学部では4年生から研究室に所属し、大学院に進学する学生が多い。小野田さんも大学院に進学する予定だという。
最後に矢上キャンパスについて聞いてみると、「日吉キャンパスと比べると静かで、通い慣れると落ち着く雰囲気。上級生になった実感がわき、集中しやすい。また理工学部生しかいないのでアットホーム感がある」と小野田さんは語った。    (草尾依里子)