蝮谷で国際テニストーナメント~「世界」体感した9日間

 慶應義塾大学日吉キャンパス蝮谷テニスコートで行われた「慶應義塾創立150年記念慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2007」が11月25日、無事閉幕した。日本において大学主導の「チャレンジャー大会」開催は今回が初の試みということもあり、義塾内外から大きな注目を集めた。

今大会を開催するにあたり、坂井利彰・慶應義塾大学体育会庭球部監督をはじめとした庭球部関係者が、自ら資金集めに奔走し大会スポンサーを獲得した。彼らの 「国内でより多くのATP (Association of Tennis Professionals、男子プロテニス協会)ポイントを獲得できる環境を作っていきたい」という真摯な姿勢が、今大会の開催に繋がった。

「学生主体」の色が濃く出た今大会。会場設営から大会中の会場整備、試合中の審判、試合後の選手インタビュー(外国人選手含む)まで、大会期間中の運営が概ね学生の手に委ねられた。今大会にワイルドカード枠で出場した会田・喜多・富田の3選手は日本、そして世界のトップ選手との試合を通じて自らの強み・弱みをしっかりと認識し飛躍のきっかけを掴んだ。何より、試合に出場した彼らだけでなく慶大の庭球部部員全員にとっても、今大会は得難い財産となった。

もちろん問題点がなかったわけではない。今大会シングルス準優勝を果たした鈴木貴男選手の「海外のチャレンジャー大会では、コートサーフェスなど環境もしっかりしている。(慶大も)少しずつ近づけていって欲しい」というコメントにもあるように、蝮谷テニスコートがテニスの国際大会を開催する上での「受け皿」として十分機能していたのかという点は疑問が残る。ただ、坂井監督の言葉を借りれば「国際大会とはどういったものか、ということを皮膚感覚として分かることが肝要」。こういった「インフラ面」の整備も、今大会開催が良い契機となって今後より一層進展することが期待される。

大会後ATPから、大会運営に携わった部員、そしてラインアンパイアに対し「Excellent」という最高評価が与えられた。さまざまな点を考慮した上で、今大会は十分「成功」であったといえる。

(安藤貴文)