慶應塾生新聞会 三田オフィス

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総評 下級生の活躍光る 4年生の団結が原動力に

関東大学サッカーリーグは全日程が終了した。慶大ソッカー部は7勝12敗3分の9位(全12チーム)で、開幕当初の目標「インカレ出場」に届かない結果となった。

前期終了時の順位は8位で、選手の経験不足や、試合内容を安定させることが後期への課題となった。

夏の練習を乗り越え迎えた後期リーグであったが、4試合を終え、1勝3敗と苦しい試合が続く。この状況に須田監督も「夏の成果が出ていない」と話し、「失点した後に選手たちはすぐに下を向いてしまう」と選手の気持ちの面にも苦言を呈した。

黒星が増えていくうちに順位も落ちていき「インカレ出場」よりも「1部残留」がチームの目標に変わった。

この状況で大きな力になったのが4年生のまとまり。「後輩たちに1部の舞台を残したい」―この気持ちを4年生全員が共有しチームを引っ張った。チームが苦しい時、藤田主将(政4)を中心に声を出し、応援に回る4年生も大きな声援を送った。

こうした思いに後輩も奮起。チームの想いが一つになって結果に表れたのが、第18節の日体大戦。相手は当時リーグ2位を走る強敵だったが、慶大は臆することなく立ち向かった。先制されながらも、最後まであきらめない慶應魂を見せ、終了間際に逆転、勝利を収めた。この勝利が残留を決める大きな要因となった。

苦しい戦いが続く中でも来年度への希望は見えた。まず1年生の活躍だ。近藤(総1)や端山(総1)はルーキーながらもゴールを決めてその力をアピールした。また、多くの選手が1部リーグの舞台を経験できたことも挙げられる。今シーズンに限っては経験不足という結果になったが、来シーズンは経験を積んだ選手として活躍してくれるだろう。

「来シーズンは上位進出を狙う」。そう語る須田監督の目は力強い。4年生が見せた「まとまり」。団結することの強さを知った後輩たちが、そのチーム力で全国の舞台を目指す。   (樫村拓真)

 

関東大学サッカーリーグ戦 有終の美飾れず

課題つきないシーズンに

関東大学サッカーリーグは全日程が終了。慶大は7勝12敗3分の9位でインカレ出場はならなかった。1部残留をかけて戦った東学大戦で敗れたものの、同じく残留争いをしていた神大も負けたため、残留を決めた。流経大戦では4年生が中心となり、4年間の集大成を見せた。(樫村拓真・小林知弘)

 

東学大戦 ●1-3

最下位相手にふがいない試合

「たいへんがっかりした。ふがいない何も残らない試合だった」(須田監督)。勝てば1部残留が決まる東学大との大一番であったが、1―3でリーグ最下位相手に苦杯を喫した。

前半開始直後に慶大は大きなミスを犯した。3分にDF松下(商3)が相手スルーパスの処理を誤りオウンゴールの形で先制を許す。その後も32分までに2点を追加され、序盤で試合を決定づけられる。

FW武藤(経2)のPKで1点は返したものの、試合全体を通して誰につなげようとしたのか分からないロングパスや、追いかける立場ながらもリスタートを早くしないシーンが目立ち、「何がしたいのか分からない」と須田監督は不満を漏らした。

他会場で神大が負けたことによって残留は結局確定したものの、後味の悪い試合となった慶大。インカレ出場権も絶望で残留も確定した中で、リーグ戦における目標がない状況ではあるが、「何かモチベーションをもって良いゲームをする雰囲気を選手たちに作ってもらいたい」と須田監督は話した。

 

順大戦 △3-3

後半苦しみ勝ちきれず

前節に1部リーグ残留を決めた慶大は、同じく残留争いをしていた順大と対戦。2点をリードする展開から追いつかれ、3―3の同点に終わった。

前半、初の先発起用となったFW端山(総1)が奮起。前半3分にいきなりゴールを奪うと、15分にも追加点を決めた。慶大は序盤、試合の主導権を握り、ゲームを支配した。

しかし後半は、須田監督が「つまらないゲーム」と酷評する展開。雨でぬれたピッチ、風下というコンディションに苦しみ、慶大の強みであるパスサッカーを見せることができない。もどかしい展開が続く中、後半13分に1点を返されると、19分には自陣ゴール近くでパスカットされ、そのまま失点、同点弾を許す。

慶大は、26分にMF山浦公(商4)が3点目を奪い再びリードを得たが、39分にまたも追いつかれてしまい、3―3の同点で試合を終えた。

次節はいよいよ今期の最終戦。相手は8位の流経大。9位の慶大は勝利しても得失点差の関係で順位を上げることは厳しい。一方で10位順大との勝ち点の差は1。最終節での両校の結果次第で順位が入れ替わることも十分にありうる。荒鷲イレブンの総決算だ。

 

流経大戦 ●3-4

3度追いつくも勝ち星つかめず

今期のリーグ最終戦となった流経大戦。両大学共に撃ち合いの展開になるも最後に競り負け、3―4で敗北した。

前半から慶大はサイドを広く使ったパス回しから何度も決定機を作ったが、決め切ることができない。主導権を握りながらも前半ロスタイムには流経大に先制され、嫌な形で試合を折り返す。

後半、2分にMF森田(経4)が同点ゴールを決め、早い時間帯に試合を振り出しに。その後はお互いに停滞した時間が続くが、試合も終盤に入りかかった31分に追加点を決められ、リードを許す。

ここから奮起したのはこの試合で引退となる4年生だった。38分にFW川久保(理4)のPKで追いつく。44分にオウンゴールで3点目を決められるも、ロスタイムにMF山浦公(商4)のミドルシュートが突き刺さり、再び追いつく。だが終了間際に4点目を決められ、追撃もむなしく最終戦を白星で飾ることはできなかった。

それでも須田監督は「最後まであきらめない良いゲームだった」と最後まで走り抜いた選手たちをたたえ、主将の藤田(政4)も「これだけ自分たちの力を出し切れた試合はなかった」と笑顔で試合を振り返った。