就職活動わずかに改善 前年度比1.9%上昇

 学生部就職・進路支援担当によると、平成22年度大学卒業者・大学院修了者(博士課程および通信教育課程を除く)の就職者の割合は66・8%、大学院および大学進学者は18・7%となった。一昨年度と比較すると就職率は1・9%増加、進学率は2・4%の減少という結果となった。(データは3月31日現在のもの)                                   (天野葉子)
 昨年度の就職者数は5203名と、リーマンショック等による景気悪化の影響で減少の傾向を見せていた一昨年度よりも453名多い。業種別に見ると、製造業が1219名、金融業が1178名と、それぞれ一昨年度よりも1・1%、0・4%と増加した。以下、情報通信業、サービス業と続き、一昨年度と就職先業界の1位・2位の順位は僅差で変動した。
 学部卒業生の就職先企業上位20社(表参照)を見ると、これも昨年と顔ぶれはほとんど変わらず、金融・保険業が多いことが特徴である。
 一昨年度就職者79名で2位の東京海上日動火災保険は、昨年度採用49名と大幅に人数を減らしている。しかし、一昨年度と昨年度の首位にあたるみずほフィナンシャルグループは一昨年度より採用人数を6名増やし、2位の三菱東京UFJ銀行も採用者数を18名増やしている。近年の塾生の就職活動に対する意欲向上もあってか、全体的な就職状況はわずかに改善の傾向を見せた。
 東日本大震災の影響が懸念されるが、今のところ一部の大企業による採用の延期以外は大きな変化は起きていない。しかし、就職・進路支援担当の佐藤吾郎氏は「今後の企業の採用意欲がどうなっていくかは、未だ判然としない。今年度の3年生以下在校生の就職状況がどうなるかに関して、現在は景気の変化などを見守っている」と話す。
 佐藤氏に今年度以降から就職活動を始める在校生にアドバイスを聞くと、「企業が求めている能力の一つにコミュニケーション能力があるということは知られている。しかし、企業は先行きが見えない現在の状況で求められるものとして自立心を重視してきている」という。
 「コミュニケーション能力は、学生生活での授業やグループワーク、サークルなどの課外活動等で身につけることが出来る。また、自立心、つまり自分の頭で考え、失敗を怖れず自分で動くことができるという能力も、同じく課外活動と学問の追究の中で鍛えることができる。試行錯誤を繰り返しながらでいいから学問にも課外活動にも力を注いで、自然に能力をつけながら充実した学生生活を送ってほしい」と語った。


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