《学問の魅力を聞いてきた》一般教養 教養研究センター 片山杜秀教授

学問の魅力を聞いてきた

大教室の中でただ一人、教授の話を淡々と聞いている。そこには最低限のコミュニケーションしか存在せず、無味乾燥とした空間が広がっている——。このような授業の在り方は、大学本来の学びとは程遠いものです。

そこで私からは、「少人数セミナー」を受講するメリットと、教養研究センターの存在意義についてお話ししたいと思います。

日吉で行われる教養教育には、バラエティーに富んでいるという特徴があります。各学部の少人数セミナーはその好例で、それぞれの先生が好きなことを教えられるわけです。新入生の皆さんには、ぜひ一つか二つ、余力があれば三つ、自分の興味に従って、少人数セミナーを履修してほしいと考えています。

少人数セミナーでは、自分が興味を持っているものについて、ゼミナール形式で主体的に学ぶことができます。授業に緊張感がある一方、やはり楽しい。先生との濃密な関係を築けるので、やる気も上がるはずです。

実は、教養研究センターの活動の内なる意図の一つには、「日吉での少人数授業を増やしたい」というものがあります。ゼミが主体となる三田の授業と、日吉の授業が連動するという狙いがあります。また、日吉の多くの教員が所員なので、学部間の垣根を超えた教育を行うという意義もあります。

大学での勉強の仕方や学問との向き合い方を学びたい学生には、センターが開講している「アカデミック・スキルズ」がおすすめです。生徒20人、教員3人の体制で指導しています。単位を取得した学生の一部は、日吉メディアで学習相談員になることができます。

余談ですが、私が担当している「歴史」の授業は、なぜか楽単という風説が消えず、昨年も抽選で履修者を選抜しました。実際の評価は結構厳しいのですが、今年からは難度の高いレポートを課して、ますます難しくするので、ぜひ少人数授業の方に回っていただきたいと思います(笑)。

最後に、ぜひ皆さん、自ら主体性を持って「学ぶ」という姿勢を忘れずに、履修を考えてほしいと思います。

(聞き手=松岡秀俊)


PICK UP:

  1. 命削って貫いてみせる 青函トンネル、13日に開業30周年
  2. 日本の風薫る街 地震が襲った台湾・花蓮県に行く
  3. 《受験生応援特集》英語講師・関正生先生に聞く 塾生の英語との向き合い方とは