ラグビー関東春季大会がついに始まった。第1試合は青学大戦。開始5分でFB丹治(政2)がトライを決めると、その後も順調に点を重ねる。後半は相手チームにトライを一度も許さず、失点をペナルティーキックの3点のみに抑え、59―10で青学大に快勝。慶大はキックも高確率で決め、ミスも少なく着実に点を獲得していった。また、先制点を獲得した丹治はこの試合の中で3回トライするなどし、今後のチームを引っ張る若い選手も注目を集めた。

大東大戦でトライを決めた高野
大東大戦でトライを決めた高野
2戦目は大東大戦。前半は大東大のペースで進み3トライを許すが、前半33分、ドライビングモールでHO松岡(環4)がトライを決めると後半は慶大の流れとなり、HO中本(経2)、WTB高野(商3)、LO辻(文2)がトライを決め同点に追いつく。その後、両校1トライずつ決めたが、最後に大東大にトライを許し、35―42で惜しくも敗れた。




続く法大戦。先制トライは許したものの、前半21分にWTB高木がトライを決めるとSO丹治も鮮やかにトライを決め、流れをつかむ。その後も一進一退の攻防が続くが、スクラムや後半の走りで慶大が優位に立ち、41―40で試合を終え僅差での勝利となった。

全体としては低いタックルや走りの面ではまだまだ優位性が見られた一方、特にブレイクダウンでは更なる改善の余地があり、素早い展開や穴のないディフェンスラインに必要なバックス間のコミュニケーションも、さらに改善する必要が感じられた。今までの練習の成果と、今後の課題がわかるよい試合だった。
(山本理恵子・藤咲智也・野澤昂至)