1月19日、東京国際フォーラムで一般公開シンポジウム「理屈?屁理屈?理屈抜き?—考える心、感じる心—」が、慶大・京大グローバルCOEプログラムによって共同開催された。

 第1部では慶大の「論理と感性の先端的教育拠点」と京大の「心が活きる教育のための国際的拠点」の各々の拠点紹介が行われた。慶大の拠点リーダー渡辺茂教授は、精度の高い3ステラのMRIを本プログラムの研究に導入したことを発表した。また、慶大・京大の両プログラムとも、国際的教育研究拠点の形成と、若手研究者の人材育成と支援を促進することを目標として述べた。第2部では生命と非生命の感情世界に関する講演や、言語教育を視点にした論理と感性に関する対談が開かれた。第3部では安西祐一郎塾長の講演に始まり、心理学や教育学など様々な分野で活躍している研究者らによるパネルディスカッションが行われた。

 休憩時間に披露されたNIRS(光トポグラフィ)のデモンストレーションが来場者の興味を引いた。NIRSとは近赤外線を用いて脳が活動する様子を測るもので、この日も実際に、簡単な計算問題を被験者に出題し、その計算過程における脳の様子がモニターに映し出されていた。

 本シンポジウムには教育関係者や学生などが来場し、真剣に講演に耳を傾け、ポスター展示を見るなどしていた。