「Water Polo」と呼ばれる競技がある。Poloとは馬に乗ってボールを打ち合う競技で、世界で最もスピーディーと言われている。舞台を水中に移したものが「Water Polo」だ。この言葉はあまり馴染みがないが、「水球」と聞くと名前を知っている人は多いだろう。「水球の魅力は、屈強な選手達が水中では激しく、水上では華麗なプレーを見せるところ」と水泳部水球部門の主将・相澤宏次さん(理4)は話す。
水泳部水球部門は昨季、関東学生リーグ2部で優勝し、成蹊大との入れ替え戦にも勝利。1部に昇格した。相澤主将は、「今季のチームは、1年の時から試合に出ていたメンバーが多く、上に行けるチームだと考えている」と話す。
関東学生リーグ1部では、リーグ戦後半で上位グループと下位グループに分かれる。まずは、上位グループに残ることが今季の目標だという。昨年12月の六大学対抗戦では、1部リーグのチーム相手に厳しい戦いが続いた。「やはり、技術や経験の差は感じた。そこをしっかり埋めて、泳力の部分で勝てるようにしていかないといけない」と話す。
水泳部水球部門は昨季、もう一つ大きな大会へ出場した。Water Polo Japan Challengeという、日本全国から大学や社会人の水球チームが集まる日本選手権である。相澤主将は、「8チームしか出場できない本戦に出場できたのは奇跡的だった」と率直に語る。
1回戦で対戦したのは、社会人屈指の強豪チーム、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎。日本代表選手も多く在籍する。結果は、3―21の敗戦。力の差を見せつけられた試合となったが、同時に手応えを掴んだという。「技術や経験では大きな差があると感じたが、社会人チームは、攻守の切り替えに必要な泳力を鍛える練習をあまりやっておらず、その部分では自分たちは勝っていると感じた」
先月25日まで行われていた東日本リーグ戦では、上から4番目のB1カテゴリーで戦い、勝利と昇格を目指した。しかし、相澤主将は「今は基礎的な泳力をしっかりと付けていく時期だと思っている」と、あくまで関東学生リーグに照準を合わせているようだ。
今季のチームの見どころは泳力、スタミナと、攻守の切り替えの早さだ。「自分たちは他のチームと比べて動きの多い試合をするので、水球の楽しさも分かると思う」
今季の水泳部水球部門の活躍に注目していきたい。     (藤里純)