サミットは参加者が意見を出し合う形で進められた
サミットは参加者が意見を出し合う形で進められた

とぐら友の会主催「東京戸倉サミット2―これからの『東北』の話をしよう―」が先月25日に日吉キャンパス来往舎で開催された。

このサミットは、南三陸町戸倉地区で支援活動を行うボランティア同士の横のつながりを深め、情報交換や知識の共有を通じて漏れのない支援を行うことを目的として始まったもので、第2回となる今回は夏休みを利用して被災地に赴いた学生ボランティアや、社会人ボランティアなど約100人が参加。インターネットを通じて全世界へ生中継された。

第1部では、3月11日から今日までの戸倉地区の様子を映像で振り返った後に、ボランティアとして現地に足を運んだ慶大・早大をはじめとする6人の学生が震災支援を報告。「五感を通して被災地の現状を知ることができた」「学生ではできないこともたくさんある。社会に出てからも継続的に支援に携わっていきたい」などそれぞれの思いを語った。

続く第2部では、戸倉地区でのボランティア活動の拠点である旅館ながしず荘の及川博道氏、ボランティアリーダーの渡辺啓氏、慶大の南三陸町支援プロジェクトの発起人である長沖暁子准教授がゲストとして登場。「これからの戸倉の話をしよう」と題しパネルディスカッションが行われた。

「今後の復興に必要なのは金か夢か」など2択の質問について意見を出し合うという形で進められ、会場からも意見や質問が多く出された。

第3部ではボランティア団体の紹介や交流会が行われ、参加者たちはボランティアの思い出や今後の支援活動について語り合うなどして交流を深めた。