慶應義塾大学クリケットクラブ 全国強豪チームがその魅力を語る

クリケットで使用するバットとボール
クリケットで使用するバットとボール
クリケットというスポーツを知っているだろうか。野球の原型にあたる英国発祥のスポーツである。競技人口は世界第2位だが、日本ではマイナーなスポーツだ。
ボウラー(投手)が投げた球をバッツマン(打者)がオール型のバットで打ち、打った球がフィールドを転がる間にバッツマンが走って点を重ねる。投球時にひじを曲げない、全方向に球を打てるといった独特のルールがある。
そのクリケットで学生選手権3連覇、新人戦3連覇など、輝かしい実績を残すサークルがある。「慶應義塾大学クリケットクラブ(KUCC)」だ。例年日本一を決める争いに名を連ねる、彼らの活動に迫った。
KUCCは1年生11人、3年生8人、4年生5人の計24人で活動している。初心者から日本代表まで幅広い人が集まっているが、大半のメンバーは大学からクリケットを始めている。
強豪チームだからといって、練習の雰囲気は堅いものではない。「みんなとにかくスポーツが好き。クリケットに限らず、卓球、フットサル、バレーボールだってやる」と主将の松永晃公さん(商3)は話す。
今年の学生選手権は、主将の怪我や雨天によるドローなどの影響もあり5位に終わった。松永さんは「2年生がいないことが痛かった。経験の浅い1年生ではやはり他大との実力の差は生まれる」と今大会について振り返る。
学生選手権の終わった今、2年生のいないKUCCの活動は1年生が中心だ。「秋の新人戦連覇に向けて真剣に、かつ明るく楽しく頑張っている」と新チームの現状を渡辺吾斗夢さん(理1)は語る。
クリケットの魅力とは何だろうか。松永さんは「クリケットは日本人になじみのないスポーツ。大学生になってから未知のスポーツを始めることは難しいかもしれない。でもそれができて、強いチームになれるところにやりがいを感じる」と話す。
クリケットのフォームは独特だ。その動きを身につけるため、練習ではボウリング(投球)やバッティングの基礎的な練習に多く時間を割いている。
クリケットの試合は11人で行われる。新人戦は1、2年生のみの大会なので、人数はぎりぎりだ。そのため、チームはメンバー不足に悩んでいる。
この状況に松永さんは「みんなフレンドリーだし、クリケットに興味がなくても雰囲気が好きでクラブに入る人もいる。兼サーをしている人も多い。入会したい人がいればどしどし来てほしい」と、新しいチームメイトを待ち望んでいた。
渡辺さんは、「新人戦4連覇が近い目標。そして来年以降の学生選手権で優勝するために日々精進していきたい」と抱負を語った。クリケットに興味のある人、大学生活に物足りなさを感じている人は一度見学に足を運んでみてはいかがだろうか。
(櫻田衛)